『空君のその質問には、僕が答えるね。多分、愛ちゃんよりは、5、6歳上になると思う。だから、空君よりは2、3歳上だと思うよ。おそらく、10歳くらいになるんだと思う。けど、天使君、心身ともにもう少し大人になっている。体は大きかったね、丸々していて。本当に良い人に飼ってもらうことができた、愛ちゃんのお手柄だね。天使君は、きっとこれから、地上で僕らを助けてくれると思う』って、僕が言うと
『僕は、そろそろ地上で後継者を、捜さなくてはと思っていたから、きっと天使君がそうだと思う』って、リッちゃん
『リッちゃん、リッちゃんは、まだまだ現役だよ』って、アッちゃんが、僕らも
『そうだよ、リッちゃんは、まだまだ地上で頑張らないと』って、声を揃えて
『もー、そんなに強く言わないで、僕だって、お母さんやお父さんのことも考えているんだから、何しろ見ても分かるでしょ。うちは階段で4階だよ、僕はラブラドールにしては小柄で25キロくらいだけれど、お父さんもお母さんもかなり体は鍛えているけれど、もう半年以上階段の上り下りは、抱っこされているんだよ。お母さんは腰の手術しているんだよ。あの二人、年を足すと123歳だよ。お父さんだって、きつそうなのみんなも見て知っているでしょ』って、りっちゃんが泣きそうな声で
『リッちゃん、良いんだよ。お父さんとお母さんは、腰や膝が痛くても、あの二人にはそれもみんな含めてのリッちゃんだと思っているから。だからいつも、笑いながら散歩に言っているじゃないか』って、僕も泣きそうになりながら、リッちゃんの言いたいことが、気持ちが痛いほど分かるから。そして僕は、お父さんとお母さんの気持ちも分かるから、あの二人、表面的にはへらへらしているけれど、実は泣き虫で僕が星になってからは、リッちゃんに頼りきっている。リッちゃんに頼っているのは、もう一人
『リッちゃん、変な気を起こしちゃ駄目だよ。僕のお母さんだって、リッちゃんを頼っているんだから。』って、アッちゃんも声をつまらせながら。
『リッちゃん、僕らも散歩の時、手伝うから』って、空君が
『お家が見えてきたよ。公園は、静かだね』って、愛ちゃんが、その場の空気を換えた。
家に着くと、リッちゃんの体の向きが変わっていた、
『りっちゃん、体の向きが変わっているけれど、いつ変えたの、全然分からなかった』って、僕が聞くと
『僕、慣れてきたから、頭の中でそろそろ向きを変えなくちゃって、思うとなんか変わっているんだ。僕も少しづつ腕を上げているんだよ』って、自慢げにリッちゃんは言いながら、自分の体の中に返っていた。
夜のニュースでも、カラスとハトの大群は、どこから現れどこに消えたのか、消えてカラスとハトが現れわれた公園ではとか、そのニュースに隠れてほんの少しだけ流れたニュースの中に、僕が気になったニュースが一つあった。それは、雨なんだけれどニュースでは、ゲリラ豪雨って言っていたんだけれど、突然凄い量の雨が降り出すって言うのなんだけれど、この雨のことが気になって、そんなことを思っていたら、ポツポツポツッて雨が降ってきた。そうして2、3分が過ぎたとき、突然僕が生まれて初めて、あー、まぁいいや、とにかく始めて聞くような雨の振る音がしてきた。それは、僕らだけではなく、お父さんやお母さんも、慌てて窓をして
『なんなの、最近の雨は、まるで空の上で、悲しい映画かドラマでも見て、誰かがいきなり泣いているみたい』って、お母さんが言うと、お父さんは訳知り顔で
『地球温暖化か、困ったもんだ、もっと省エネとかエコってことを考えなければ』って、お父さん
『そう、省エネね。我が家は、手始めに禁煙なんか、いかが』って、お母さん
『省エネと、禁煙は別問題だろう』って、お父さんが、こんなうちの話は別として
みんなで、テレビを見ていたので、
『ワー、すごい雨。雨ってすごいんだね。愛ちゃん、地上にいたとき雨って見たことがなかったから。音は聞こえていたけれど、あんまりわかないし地震は、知っているんだけれど。お家が壊れているよ、蝋燭の炎が雨と風で消されている。あの人の炎は、まだ・・・』って、愛ちゃんが
『なんか、おかしいよ。こんなに、ひどい雨が続いたら、困ってしまう人が一杯でてくるよ。食糧だって・・・』って、空君がテレビの画面から目を放さずに
『どう思う。何か、感じるの』って、リッちゃんが僕の方を見て聞く
『これも、モンスターの仕業かな』って、アッちゃんがみんなの思っていることを言葉にした。
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