『そんな風に、みんなの平和を取り戻すなんて事を言われると、私もピンクのモンスターハトも恥ずかしいです。私達がもっとしっかりと、物事を見ることが出来ていたら、甘い言葉に惑わされることがなければ、こんなにもみんなに不安な思いをさせることはなかったんです。私達が迷ってしまったことで、カラスの大事な蝋燭の炎も奪ってしまったんです。私達は、本来戦いなどしない、平和の象徴ということを忘れてしまったんです。みんなの平和を取り戻すために、私に出来ることがあったらなんでも言ってください』って、モンスターハトさんが言うと
『何を今更言っているんだ。私の言葉に、自分達だけの世界を創ろうという言葉に惑わされたくせに、今度は私達機械のモンスターを裏切るのか。お前もピンクのモンスターハトも、元には戻ることなど出来ないんだ。子供のハトも海の中のハトも、もう生き返ることなど出来ないんだ。ここにいる猫たちが、お前の仲間を殺したんだ。お前達も、見ていただろう』って、機械のモンスター3が
『過ちを起こさない、生き物なんかいないよ。過ちを犯しても、やり直しが出来るんだ生き物には、そしてその都度に強い心に進化していくんだ。機械のモンスター3が、もう何を言ってもモンスターハトさん達の心は代わらない。それにどんなに、機械のモンスター3が嘘をついても、モンスターハトさん達はもう騙されたりしない。ハトさん達の静かな息づかいを、ちゃんと感じているから、モンスターハトさんの心臓と蝋燭の炎をコントロールしていても、心だけはコントロール出来なかったんだろう。モンスターハトさんの、心はちゃんと動いているんだ、誰にも邪魔されずに自分の力で心を開いて、色んなものの真実を見て聞いたりしたんだ。それに、機械のモンスター3、気が付かないの、モンスターハトさんとピンクのモンスターハトさんをコントロールしている機械が作動しなくなっているの』って、元ちゃんが得意げに言うと
『そこの人間の子供だな』って、機械のモンスター3は言いながら、もの凄い勢いで動き出した。機械のモンスター3のモニターは、カラフルな色が点滅して、時々モニターの中でバシバシって音をたててショートしているみたいだ。
『愛ちゃんが上手くコードを処理してくれたから、機械のモンスター3が自滅し始めている』って、僕が言うと
『えっ、あれだけで機械のモンスター3って壊れちゃうの』って、愛ちゃんが
『そう、たったあれだけのことだったんだけれど、僕の手ではどうするといいかは分かっていても、どうにも出来なかったんだ』って、僕
『あーぁ、モンスターハトさんとピンクさんをコントロールしていた機械のモンスターが、崩れ始めている』って、愛ちゃんは、煙そうに口を押さえながらいった。
『ほら、機械のモンスター3も』って、僕が言うと
『私が、消えて無くなっても、次のモンスターがすぐに来るさ。いや、もう来ていて、そ知らぬ顔で暮らしている、この世界は、私達モンスターを簡単に受け入れてくれる。何か代償をちらつかせると、すぐに尻尾を振ってくる。動物も人間も、生き物全てが、自分の利益しか考えていないから、騙すのは簡単だ』って、機械のモンスター3は言いながら、ガタガタと両サイドの機械と一緒に崩れていった。
『モンスターハトさん、もう終わりましたよ。これから、ここのコントロールルームを撤去します。少し痛いかも、でも、ここを撤去して元のように肺が二つになったら、楽になります。ピンクのモンスターハトさんにも伝えてください、機械のコントロールが解かれましたって、もう、二人ともそして子供のハトさん達も、海で眠っているハトさん達も自由です。自分達で、蝋燭の炎を心臓を、守ったいけますよ。モンスターハトさん、心配しなくても大丈夫です』って、僕が言うと
『ありがとう。』って、モンスターハトさんが
『元ちゃん、上手く言ったね。こっち、リッちゃんが海で眠っているハトさん達を連れて、一足先に帰ったよ』って、アッちゃんが、テレパシーを送ってきた。僕らはテレパシーを開放にしていたので、モンスターハトさんやピンクさんが、機械のモンスター3のコントロールを無視して、自分の意志で、平和な世界と、自分達の心臓を蝋燭の炎を取り戻すことを決めたのを知ることが出来たんだ。で、リッちゃんは、とにかく早く家に帰る必要があるから、海の中のハトさん達だけを公園に連れてということになったんだ。
海の中のハトさん達を、公園に連れて行ったことを知ったモンスターハトさんは、僕らのほうが恐縮してしまうくらいに
『ありがとうございます。本当に、ありがとうございます』って
続くはまた![]()