僕は、アッちゃんとリッちゃんとのテレパシーをオフにしていた。それは、僕が何か危険な目にあった時、二人が心配したりしないようにと思ってだったんだけれど、僕は、今オンにした。僕は、姿の見えない声だけ聞こえるモンスターの話を、みんなにも聞いてもらおうと思ったんだ。

僕は、モンスターハトの中に入っていたら、外の様子は分からなかった、けど、少し冷静になっていたら外のことを想像できたのに、きっと僕は舞い上がっていたんだと思う。何も考えずに、テレパシーをオンにしたんだ、ただ、聞いてもらいたい、この理不尽な話しをって。このころ、外ではアッちゃんもリッちゃんも空君も愛ちゃんもみんな、必死で戦っていたんだ。それも、僕がモンスターハトの中にいるから、みんなは思うようにモンスターハトに攻撃することが出来ず、ただただモンスターハトの攻撃を避けながら、白いモンスターハトと戦っていたんだ。僕は、モンスターハトの中にいるモンスターと僕が話をしているんだから、モンスターハトは戦うことはしないだろうと、勝手に思っていたんだけれど、実際はそんなことはなく、モンスターハトは器用に戦っていたんだ。

そりゃそうだ、僕はここで3台の機械と話をしたんだから、それぞれに違うことを担当しているんだろうから、僕がそのうちの1台と話をしていても、他の2台はそれぞれに自分の仕事をすることが出来るって、どうしてすぐに気が付かなかったんだろ。僕のミスで、みんなは大変なおもいをしていたんだ。それなのに僕は、テレパシーをオンにして、みんなに話を聞いてもらわなくてはなんて。とは言え、みんなはそれどころではなかったんだ、後で聞いたら、なんか雑音がしていたよって、言われた。

そういうことで、羽はここで再生されて無くなることなく、どんどんとモンスターハトは、アッちゃん、リッちゃん、空君、愛ちゃんに羽を投げつけていたんだ。みんなは、どうして羽がなくならないのか、とても不思議に思いながら戦っていた。そして、モンスターハトの中に入っていった僕が本当に無事でいるのか、凄く心配しながら戦っていたんだ。何故かと言うと、モンスターハトの目がスクリーンになって、ハーネスを着けられて捕まった僕が映っていたんだ。でも、リッちゃんがみんなに

『元ちゃんは、捕まったりしないよ。それに元ちゃん、ハーネスは上手く抜けることが出来るんだ。階段のフロアーに勝手に出て行ったりしたときに、お母さんがまったくって言って着けていたけど、すぐに抜けていたもの。だから、モンスターハトに映っている元ちゃんは、偽者だよ。それに、元ちゃんから、SOSが来ないし』って、

そんなになっていたなんて知らない僕は、そのころここをモンスターハトのコントロールルームって呼ぶことにしようなんて、のん気なことを思っていたんだ。で、このコントロールルームでは、僕が入っているモンスターハトだけじゃなくて、白いモンスターハトのこともコントロールしているんだ。だから、白いモンスターハトの羽も無くなることがないんだ、次から次と羽が生えてくるんだ。僕がそのことに気が付いたのは、偶然になんだけれど、1台の機械がこの機械は、白いモンスターハトをコントロールしている機械なんだけれど、間違えたんだ、羽の色を。どうも、白にするはずが間違えて、こんな時に笑っちゃうんだけれど、ピンクにしちゃったんだ。

モンスターハトも白いモンスターハトも、ピンクか、とにかく焦ったんだ。何が起きたのかって、それで少しの間モンスターハトと白いモンスターハトの攻撃が止まったんだ。

その時、オンにしていたテレパシーが役に立ったんだ。アッちゃんとリッちゃんが二人同時に

『元ちゃん、無事、モンスターハトに捕まっていない』って、

『うん、僕は無事だよ。捕まったりしていない』って、言うと

『白いモンスターハトの羽の色が、ピンクになったんだけれど』って、アッちゃんが

『えっ、』って、僕は言いながら、やっと頭が回転し始めてきた。

『元ちゃん、いったい中はどうなっているの。モンスターハトをやっつけられるの。それと、モンスターハトの羽は、次か次と生えてきて、無くならないんだ。白い方モンスターハトは、今は、ピンクだけれど』って、リッちゃんが

『ごめん、やっと僕ここの中のことが理解できてきた。これから、何が起きても心配しないで、僕は大丈夫だから』って、僕が言うと何か感じた、リッちゃんが

『元ちゃん、無茶なことをしちゃ駄目だよ』って、

僕が返事をする間もなく、モンスターハトと間違えてピンクになったモンスターハトの攻撃が始まった。


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