モンスターハトの、真ん中の肺のシャッターに付いた、僕のオリーブオイルと毛は、僕にとって予想外の働きをしてくれた。オリーブオイルについてはある程度予測は出来ていたんだけれど、ただ量的にアッちゃんや、リッちゃんたちのように噴射するわけではないから、口の中や食道はそこそこ効き目はあったけれど、どうかなと思っていたんだ。多分、力を発揮したのはオリーブオイルの付いている毛だと思う。だってねぇ、オイルの付いている僕の毛は、シャッターに付いてどうなったかと言うと、パチパチって音をたてて煙を出したんだ。そして鶏肉が焦げるような臭いをさせてジリジリと燃えたんだ。そして、丁度僕が通れるくらいの穴が開いた。僕は、ちょっとだけドキドキしながら、一歩一歩モンスターハトの真ん中の肺に中に入っていた。そこは、僕が今まで見たこともないような、機械が一杯。えーと僕が見たことのある機械と言うと、家にあるお母さんが使っているパソコンくらいなんだけれど、そこには大小の機械が3台、それにモニター、僕には何をするものなのか、想像もつかない。そして何本ものいろんな色をしたコードが、僕はワーって思いながら歩いていると、コードに足を引っ掛けてしまった。僕はかなり戸惑っている、だって体の中にこんな機械があるって、モンスターハトは鳥じゃないの、でも、さっきのこげた臭いは鳥の臭いだったけど、分からないよ。
モンスターハトって、半分生き物で半分機械なのかな、どうせなら全部機会のほうがいいのにって、僕は思った。だって、僕、本当は、生き物と戦ったりするの嫌なんだ。悪い奴でも、みんな同じように体の中を血が通っているんだって思うと、心が痛くなるんだ。僕は、体の中を流れている血のことを考えたり、思ったりすると心が痛くなってくる時があるんだ。多分、僕が血液の病気だったからだと思うけれど。それは、とりあえず置いておいて、じゃ、いったい誰がここにある機械を動かしているんだろう、誰も何もいないんだ。それなのに、ここにある機械は動いているんだ、なんかそれ自体が生き物のように、あの弾いている人がいないのにピアノ演奏しているみたいに、ひとりでにキーボードが動いている。まるでそこに、透明人間がいるみたいだって思っていたら、3台の機械のうちの一台が、僕に
『良くここまで来れたな、誉めてやるよ』って、機械に言われた。僕は、少しむっとして
『誉めてくれてありがとう。折角なんだから、姿を見せろよ』って、機械のほうを見て言う。
『私は私さ、私の何が知りたい』って、その機械は言った。
『私達を動かしている、何かがいると思っているんだろう。残念だが、それは間違った考え方だよ。私達、機械は私たち自身が生きているんだ。私達は自分たちの意志で動いているんだ』って、一番大きな機械が言った。
『そんなことはないよ、絶対にないよ。コードがこんなに一杯あるんだから、正体を見せないんだったら、このコードを目茶苦茶に噛んでやる。どうだ』って、僕は噛んだ。えっ、なんだ、コードを噛んだら、コードに付いた僕の歯形から、ねっとりとした赤い液体が出てきた。僕がそれを見て驚いていると、またさっきと違う機械が
『その赤い液体がなんだか分かるか。私達の血だよ。さっき、言っただろう、私たち自身が生きているんだって。機械が生きているのがそんなに不思議か』って
『じゃ、モンスターハトは、なんなの』って、僕が聞く
『モンスターハト?あー、カバーのことか。私達が本体で、お前の言うモンスターハトは、私達をカバーしているだけのものさ』って、何の躊躇いもなく、そう言われてしまった。
『ただのカバー、じゃ、平和の象徴のハトさん達は、何のために集め足り下の』って、僕が聞くと
『それは簡単なことだ。私達、モンスターの町を創るための道具だよ。私達の手になり足になって、町を創るために集めたんだ。そう、猫が今、思っているように、カラスもそうだ。カラスは失敗したが、私達は失敗しない』って、
『僕らはそんなこと、認めない。この町は、みんなの町だ、モンスターなんかに好きにさせたりしない。僕らには、仲間がいる、僕らに何かあったら、また別な僕らがお前達と戦う』って、僕は言った。ハトさんや、カラスさん達が利用されているんだとは思っていたけれど、はっきりと聞いてしまうとやっぱりなんとも言えない。いつも、弱いものや、抵抗しないものが犠牲になるんだ。僕は、そんなこと絶対に許さない![]()
続きはまた![]()