『アッちゃん、僕、辛いよ。ハトさんの中には、オイルが掛かり過ぎて痙攣して墜ちていくハトさんがいるよ。なんだか、自分がいけないことをしているみたいだよ。それに、痙攣しているハトさん達、何か言っているような気がするんだけれど、アッちゃん聞こえない』って、リッちゃんがオリーブオイルを吹きかけながら、アッちゃんにテレパシーを送った。

『うん、僕だってリッちゃんと同じに辛いよ。でも、モンスターハトに操られたこのハトさん達を、このまま町に入れるわけには行かない。そんなことになったら、町はモンスター達に奪われ、町に住んでいる人間も僕らの仲間たちも、それにきっとここにいるハトさん達だって、みんな殺されてしまう。モンスターと戦えるのは、僕らだけなんだよ。人間がどんな武器を使ったってモンスーには勝てないよ。そうだろう』って、アッちゃんが

『あぁ、分かっている。ごめん、なんか僕、もう大丈夫。で、聞こえない、何か言っているような気がするんだけれど。よく、聞いて、僕には、パラダイスって聞こえるんだけれど』って、リッちゃん

『えー、パラシュートはてなマーク、パラダイスはてなマーク、何か聞こえるような気はするけれど、パラダイスかな』って、アッちゃん

『パラダイスって、なんだ。食べ物』って、リッちゃんが聞くと、アッちゃんが

『違うよ、リッちゃん。パラダイスって楽園のことだよ。分かりやすく言うと、天国って言うのがピンと来るかな』

『じゃ、五郎さんのところにいるハトさんが誘われた時に聞いた、ハトに平和をって言うのとパラダイスって何か関係があるのかな』って、リッちゃん

『きっと平和とかパラダイスって言葉に、ハトさん達が騙されやすいと思ったんじゃないのかな。ハトさん達にとっての、平和でもパラダイスでもないのに』って、アッちゃん

『そうだよ、モンスターハトは、結局のところ上手く行ったら、ハトさん達には気の毒だけれど、もう用はないっていうことだと思うよ。だって、モンスターの世界にハトさん達は必要ないもの』って、リッちゃん

『元ちゃん、僕らの今の話を聞いているかな』って、アッちゃん

『聞いていたよ、ハトだけの平和なパラダイスを創るってことか。そのこととは関係ないんだけれど、僕ら、勘違いしているんじゃないかな、ここにいるハト達って僕らが勝手に、催眠術に掛けられているって思っているけれど、本当はこのハトさん達は、洗脳されているって言うのじゃないのかな。だから、へんなんじゃないのかな、目が虚ろで自分がない感じ』って、僕

『催眠術と、洗脳って、どのへんがどう違うんだ。僕としては、簡単に正気に戻ってくれるほうがいいんだけれど』って、アッちゃん

『確かに、アッちゃんの言うとおり、ややこしいよね。面倒なのは、同じか。僕、ずっと考えていたんだけれど、オリーブの実は空君がパチンコの弾にしていて、アッちゃんとリッちゃんそれに愛ちゃんもオリーブオイルで戦っているよね。オリーブの葉も何か使えるんじゃないかなって、どう思う』って、僕が二人に聞く

『使えるかも、でも、僕は無理、葉は出せないよ』って、リッちゃん

『多分、僕も無理だと思う。けど、葉っぱがもしあったら、海に墜落しているハトさん達に、葉を落としてあげたら、大人しく気絶していてくれそうな気はする』って、アッちゃん

『アッちゃんも、そう思う。僕もそんな気がして、聞いてみたんだ』って、僕が言う

『元ちゃん、葉っぱ何とかなるの』って、リッちゃん

『うん、僕、ほら、ずっとキャットグラスって言うかネコ草を、食べていたから何とかいけるんじゃないかって思ったんだ。僕がゲェするから、それに二人でオリーブオイルを吹きかけたくれたら、オリーブの葉になるような気がするんだけれど』って、僕

『そう、そう、元ちゃんよく食べていたね、キャットグラス。もう時間がないんだから、やってみよう。でも、そっちは、大丈夫なの』って、リッちゃん

『まだ随分残っているんだけれど、掛けてみようと思うんだ。オリーブの葉に』って、僕

『どういうこと、掛けるって』って、アッちゃん

『それはね・・・


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