魔法なんて、たわ言を言ってないで、コツコツ頑張ろう。けど、あこがれちゃうな魔法使いの猫なんて、想像していたら、白い大きなハトの反撃を受けた。

白い大きなハトは、空をハト特有でいいのかな、ちょっと疑問なんだけれど、首を上下させながら、僕と空君に近づきながら、羽をパタパタさせた。羽のパタパタ攻撃は、カラスの時も僕は苦しめられたんだ、と思い反射的に息を止めた。でも、ハトのパタパタは、カラスのパタパタよりも強烈だ。

『空君、みんな、ハトの羽のパタパタには、十分気をつけて、カラスよりも強烈だから。急いでバリアをはって、自分の身を守って』って、僕が言うと

『分かった』、『分かった』って

バリアは、僕らが一人一人だと、隙間なく包んでくれる、だから何とか僕らは、攻撃を続けることが出来た。僕は、この白い大きなハトの攻撃で、野バトさん達も被害に遭うかと思ったら、幸いなことに彼らは、平気だった。そうだよな、白い大きなハトだって、野バトだってハトは、ハトだから、オリーブにも両方とも反応したんだ。なんか、ごちゃごちゃになってきた。

ハトって、僕的にはあまり気にしたことはなかったんだけれど結構、危険な菌を持っているんだよな。まぁ、生き物全て多かれ少なかれ、そうかもしれないんだけれど、菌を持っていなくてもって、どろどろとしたものとかを持っていたりして。

そんなことはさておき、全然ハトが減っている感じがしない。確かに、気絶して海に墜落したハトが、また催眠術に掛けられているのはわかったけれど、カラスの大群よりもはるかに多い。それって、カラスよりもハトのほうが、繁殖力が高いのかな、だから、ここにいる数も多いのかな。

何気なく、愛ちゃんに目をやると、愛ちゃんは爆発しそうになっている、多分この時点でみんなそういう気分だったように思う。僕らは、段々ハトの大群の中に吸い込まれ始めているんだ。そりゃそうだよな、お互いに接近していっているんだから、多い方に吸い込まれてしまうのは、ハトの大群の中に吸い込まれながら僕らは、ハトに口ばしでバリアの上からだけれど、あっちこっち突かれていた。ハトの大群の中は、鳥どくどくの臭いって言うか、糞の臭いって言うか、バリアを通して臭ってきそうな、実際は臭いを通していないんだけれど、そんな気にさせる不思議な感じを漂わせていた。それとあの鳴き声だ、鳴き声で言ったら、カラスのほうがって思うかもしれないけれど、何故か、僕らにはハトの鳴き声の波長が、どうしても駄目でその鳴き声に、ついに愛ちゃんが吠えんだ。

愛ちゃんは、真っ赤な顔になり、空いっぱいに響き渡りような大きな声で、勿論、マイクや拡声器は無いよ。

『五月蝿い爆弾鳴くな爆弾ギャー』って、愛ちゃんのあんな小さな体のどこから、あんな大きな声が出たんだろうって、本人を含めて僕ら全員が、

『愛ちゃん、大丈夫』って、言う間もなく

それよりも、驚いたのは、モンスターハトの周りを囲んでいた子供のハトの動きが止まったんだ。全く、動かなくなった、モンスターハトが大きな口ばしで、子供のハトたちをつんつんって突っついても、固まってしまったようにびくともしなくなった。当然怒ってしまったモンスターハトは、子供のハト達に危害を加えるのかと、一瞬ドッキってしたけれど、子供のハト達をそのままにハトの大群の一番後ろに、そうしたら白い大きなハト達の何十羽かがぐるりとモンスターハトを、護衛するように囲んだ。

僕らには、とにかく今は、オリーブオイル攻撃しかない。じゃ、愛ちゃんにもっと吠えてもらったらって言うのは、思わなくはなかったんだけれど、多分、今度愛ちゃんが吠えたら、固まっている子供のハトが正気に戻るような気が、僕ら全員がしたので、誰もそのことには触れなかった。


                   続きはまた天使