いよいよ始まる、ハトとの戦い。

野バトが催眠術から解けて、逃げないように両サイドを白い大きめなハトにガードされ、先頭をきって襲い掛かってくる。

リッちゃんは、そのハトたちめがけてオリーブオイルを大きな口を開けてフーって吹きかける。周りの空気は、オリーブオイルの匂いで包まれる。リッちゃんは、始めかなり力んで、吹きかけていたけれど、少しつづ力を抜いて、リラックスして吹きかけられるようになってきた。そう、そうじゃないと、ハトの大群の数は半端じゃないから、体力が続かなくなってしまう。

空君は、オリーブの実を弾にパチンコを撃ちまくる。上手くヒットすると、一個の弾がトントントンと何羽かのハトに当たる。空君は、パチンコを撃ちながら、もう少し効率の良い方法はないか考えている。

僕には、そんな空君の心の中が、ちょっとだけ見えたので

『空君、焦らなくていいんだよ。あとで、一番大事なことを、空君にしてもらうから』って、僕が言うと空君は黙ってうなずいて、黙々とパチンコを撃ち続ける。

愛ちゃんの大きなオリーブオイルの付いたブーメランを、あたりかまわずハトにあてる。ただ、力加減が正直上手く行くまでに、少し時間がかかったので気絶して海に墜落してしまうハトがいた。これは、空君のパチンコの弾に当たったハトも、リッちゃんのオリーブオイルが掛かったハトも同じだった。ただ、海に墜落したハトは、気絶はしているけれど、しばらくすると気を取り戻すことが出来たし、その時催眠術も解けて正気に戻っていたので、後は上手く人間の攻撃を交わして逃げてくれると、いいんだけれど。これが結構難しいんだよな、カラスのときも人間は意味が分からないから、こんな大群のカラスなりハトの大群を見たら、危険とみなして退治しなくてわって思うから当然なのかもしれない。モンスターに見込まれてしまったことを、恨むしかないのかな。

そして、このオリーブ攻撃で、問題が起きた、と言うのは、僕らは白い大きなハトがまさかオリーブオイルやオリーブの実で、気を失うなんて思ってもみなかったんだ。それが気を失って、海に野バトと一緒に墜落してしまう。そして、気を取り戻しては、また野バトに催眠術を掛けているということ、これは想定外だった。

で、急きょ、アッちゃんもスイッチを入れ替えて、オリーブオイルが吹きかけられるように、そして、リッちゃんたちに加勢する。アッちゃんのオリーブオイルを、吹きかける力は凄い、少しコントロールに問題があるけれど。

僕は、アッちゃんの背中から下りて、別行動をすることにした。僕は白い大きなハトだけを、狙うことにした。それには、空君のパチンコが絶対に必要だ、僕は空君に

『空君、リッちゃんから下りて、僕と一緒に来て、で、野バトを囲んでいる白い大きなハトを、一羽つづ狙ってパチンコを撃って、それに僕が液体窒素を吹きかけてクラッシュアイスにするから、そうしたら』ってここまで言うと、空君が

『分かった。そうしたら、海に落ちたハトさん達を、また催眠術に掛けられなくするんだ、そうでしょ』って

『うん、少し、根気がきるけれど、頑張ろう。そうしないと、すぐにあの白い大きなハトは、また催眠術を掛けるから。片っ端から、いくよ』って、僕

僕と空君は、狙いを白い大きなハトに定めて、攻撃を再開した、空君のオリーブの弾で気を失った白い大きなハトが、僕の液体窒素でクラッシュアイスになり、海の中に吸い込まれていく。これを繰り返していくと、むやみに罪のないハトさんたちの命を奪うことは減るはずだ。

それでも、こんな多くの大群だ、アクシデントは起きる、仕様がないことは分かっているけれど、僕らは、みんな心の中で手を合わせて、

『ごめんね、僕らに力が足りないから、何の理由も知らせることなく勝手に蝋燭の炎を消してしまい、大事にしていたらまだまだ、燃やすことの出来る蝋燭の炎を消してしまい、元気な蝋燭の炎を消してしまい、あなたを必要としている人を悲しませることをして、本当にごめんなさい。許してください、無事に天界にいってください。』って、

カラスさんにしても、ハトさんにしても、戦いが済んだあとも何がなんだか理解することは出来ないんだろうな。

『勝手に、自分達を駒のように扱うなんて、許せない』って、でも、どこにもぶつけることが出来なく、、誰を恨むこともできず、なんとなく人間の世界にもありそう。

『僕に、魔法のような力があったら・・・』


                 続きはまた天使