『SANY0213』
今年の夏の、リッちゃんです。去年までは、リッちゃん専用の大きなたらいに、お水を張っておくと、勝手に自分で水の中に入って、涼んでは家の中を濡れたままで入ってきて、叱られていたのです。
でも、今年は階段の上り下りも一人では、無理になったので、たらいを出して怪我でもすると危ないので、こうしてシャワーで涼んでいます。
こんな時、元ちゃんがいたら、二人並んでシャワーを掛けられているんだな、なんてね。
『リッちゃん、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。火炎放射器に比べたら、きっと簡単だと思うから』って、僕
『やだな、元ちゃん。僕・・・』って、リッちゃんが照れている
『愛ちゃん、今、分かったよ。リッちゃんが止まったの』って、愛ちゃん
『うぅぅ、しょうがないでしょ。なんか、初めてのことをする時、僕は緊張しちゃうんだから』って、リッちゃん
『みんな、そうさ、ねぇ、元ちゃん』って、アッちゃんがぼくに
アッちゃんとリッちゃんは、生年月日が同じなのに、一人っ子のアッちゃんは、少し大人だ。リッちゃんは、体は僕よりもはるかに大きいのに、いつも僕にくっついて『元ちゃん』って言っていたから、どことなく子供だ。まぁ、いいか。
『みんな、そろそろ、戦う準備をしておこう。カラスの時みたいに、慌てないように』って、僕
空君はパチンコを左手に持ち、右手はリッちゃんの尻尾をつかんでいる。これで、いつ襲われてもすぐに、右手をポケットに入れ、オリーブの実の玉を出すことが出来る。
愛ちゃんは、ブーメランを大きくしている。あとは、リッちゃんにオリーブオイルを何とかしてもらうだけ。
空では、隠れて待ち伏せというわけには行かない、隠れる場所がないのだから、これは相手も同じなんだけれど、それにしても、モンスターカラスにしてもモンスターハトにしても、良く集めたはっきろと見えてくればくるほど、凄い数の大群だ。
『この辺で、モンスターハトの大群が来るのを待とう。リッちゃん、心の中でオリーブオイル、オリーブオイルって念じて火炎放射器と、スイッチを切り替えるんだ。ハトとの戦いには、きっとオリーブオイルが必要だと思うだ。愛ちゃん、ブーメランを大きくしておいて』って、僕が言うと
『あー、なんとなく出来そうな気がしてきた。火炎放射器は、やけどをしそうで怖かったけれど、オリーブオイルはその心配がないし』って、リッちゃん
『ブーメランさん、大きくなって、そしてハトさんが怪我なんかする前に、催眠術が解けますように。オリーブオイルが上手くつきます用に』って、愛ちゃん
愛ちゃんは、大きくなったブーメランを、リッちゃんの口元に差し出す、リッちゃんは神経を集中させて、口元のブーメランにフーって軽く息を吹きかけると、その周りがオリーブオイルの香りに。そして、愛ちゃんがブーメランの角を触ってみると、オイル独特のヌルって言う感じがする。愛ちゃん、折角なので舐めてみる
『リッちゃん、凄い、ちゃんと美味しいオリーブオイルだよ』って、愛ちゃん
リッちゃんは、ちょっと自慢げに
『うん、エキストラバージンオイルっていう奴かな』って、
『でも、元ちゃん、僕このオリーブオイルをどうするといいの。ハトさん達に吹きかけるだけでいいの』って、リッちゃん
『うん、頑張って吹きかけて、きっとビンゴだと思うんだ。多分、野バトは催眠術が解け、白いハトはモンスターだと思うから、きっとオリーブオイルがつくと苦しんで暴れると思うんだ。アッちゃんには、その苦しんでいるハトを火炎放射器で、止めは嫌な仕事だけど、アッちゃんの火炎放射器のほう威力があるから、僕は液体窒素で頑張ってみる。白いハトには、僕らも騙されないようにしなくては』って、僕
『えっ、騙されないようにってどういうこと』って、空君が
『あれでしょ、白いハトは、きれいで嘘なんかついているように見えないんじゃないの。僕らのことも誘うんじゃないの』って、アッちゃん
『愛ちゃんが、騙されそうだな。きれいなものに弱そうだし』って、空君が
『そんなことない。愛ちゃんは騙されない。空君じゃないの』って、愛ちゃん
『仲間割れは、慎んでください』って、笑いながらリッちゃん
アッちゃんが、僕の方を見ながら、少し心配そうに
『これだけリラックスできれば、かな
』って、テレパシーを送ってきた。
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