空君と愛ちゃんには、まだハトの大群が見えてない。僕らには、それらしきものが見えてきている、そうなるとはっきり見えてくるのに時間は、そう掛からない。

『ハトさん達も、カラスのときと同じように子供がいるのかな。また、親のいない子供が増えちゃうのかな』って、愛ちゃんが悲しい顔で肩を落としながら言う。

『多分そうなるんだろうね。ただ、ハトさん達も催眠術に掛けられているんだとしたら、何とか早くに催眠術を解くキーワードを見つけられたら、亡くなるハトさんの数を減らせるかもしれない』って、僕

『カラスさんの場合は、猫さんの鳴き声とカラスのお母さんの鳴き声だったから、今度はどうかな。同じってことはありうるかな』って、アッちゃん

『同じはないんじゃないの。そんなにモンスターは甘くないよ。裏の裏、やっぱりないよ、同じは』って、リッちゃん

『もう少し、はっきりと見えてきたら、色々試してみよう』って、僕

『元気さん、僕です。サブです。お疲れ様です。モンスターカラスのことやカラスのこと子供のカラスのことを、色々とテレビて放送しているそうです。僕は、野良なので、直接テレビを見ることは出来ないんですが、情報だけは入ってくるので、きっとテレビを見ている仲間からも連絡がいくと思いますが、今はカラスのことはさておいて、ハトの話題で持ちきりだそうです。一体、自然界では何が起きているのかって、人間が自然を壊しているのに。

あぁ、そうです、カラスさん達が喜んでいました。親を亡くしたカラスの子供のほうが多いのですが、生き残った大人のカラスで協力して、子供達を育てていくとのことです。本当にありがとうございましたって、どうかハトさん達のことも助けてくださいって、そして気を付けてモンスターと戦ってくださいとのことでした。僕らも、いつでも元気さんたちからの、テレパシーが受信できるように待機しています。こんな時になんですが、猫も犬も他の動物も植物も昆虫も、みんな僕ら三匹の猫と、五匹の犬の言うことを聞いてくれて、協力してくれています。地上のことは、任せてください』って、野良猫のサブさんから

『アルフさん、リッチさん、そしてみなさん、お疲れ様です。僕、ゴールデンの院長です。サブさんの話しに付け足すというほどのことではないんですが、僕の飼い主の動物病院の先生のところに、お母さんに連れられた小学校の三、四年生位の男の子が、怪我をしたカラスを大事そうにタオルに包んで連れてきたんです。その子、自分は以前カラスに襲われたことがあって、カラスのことが怖くて大嫌いなんだけれど、でも怪我をしているはやっぱり可哀そうだから、先生治してあげてって。お母さんに、怪我をしているカラスのことを話したら、そのお母さんは、お母さんもカラスは、あなたのことを襲ったり、きれいに手入れした花壇を目茶苦茶にしたり、ゴミを荒らしたりして、大嫌いだけれど怪我しているのは、見て見ぬ振りできないね。可哀そうだし、一つしかない命は大事にしなくてはいけないんだもの。カラスさん、治るといいねって言って、一緒に来たんです。僕、診察室の横でその話を聞いていて、なんだか嬉しくなって涙が出てきちゃいました。どんな命も命なんですよね。これから、ハトですね、気を付けて』って

僕は、サブさんと院長の話を、空君と愛ちゃんに話してあげた。

『うん』、『うん』、『怪我したカラスさん、治るといいね』、『みんな、仲良く出来ているんだ』、『良い、お母さんだね』って、二人

『アッ、僕たちにもハトの大群が見えてきたよ。まだ、点だけど、キーワードなんだろう』って、空君

『あの、僕、五郎です。コーギーとラブのミックスの、今少しいいですか』って、テレパシーが送られてきた。

『ええ、大丈夫です。どうしましたか』って、僕

『あの、僕は外で飼われているって前に言いましたよね。で、ですね、言い忘れていたんですが、僕のご飯をよく食べに来るハトさんがいるんです。友達と言い訳ではないんですが、まぁ、僕、ご飯を食べられても特に困らないので、まぁ良いかってその程度の間柄なんですが。ここに今、来ているんです。で、そのハトさんが言うには、自分は、どうやら他のハトさん達のように夢遊病者のようにならなかったので、あのハトの大群の仲間に入らなかったって言っているんです。その時、真っ白でとてもきれいなハトが公園に来て、自分達を集めて、これからみんなで、鳥の世界を創りましょう。私達、鳥だけの世界を。私は、モンスターハト様の使いです。私と一緒にモンスターハト様のもとへ行きましょう。そして、一緒に戦いましょう。ハトに平和を、って、言っていたそうです。ただし、僕のところにご飯を食べに来るハトさんは、どうもうさんくさい気がして行かなかったそうです。普段、白いハトは自分たちのような野バトには、鼻も引っ掛けないのにおかしいと思ったそうです。そして、白いハトは、何回もハトに平和をって言っていたそうです。何かお役に立つかと思いまして、それからそのハトさんは、しばらく僕のハウスにいますので、何かありましたらいつでも、テレパシーを送ってください』って

『ありがとう、五郎さん。とても参考になりました。きっと、そのハトさんには後で、色々とお聞きするかもしれないと伝えてください』って、僕が五郎さんに言っている間に、今の話をリッちゃんが、空君と愛ちゃんの話してくれていた。


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