空君と愛ちゃんに、カラスの子供達がカラスのお母さん達の元に無事に着いたことを知らせるには、まだ時間がかかりそうだ。
モンスターカラスのスパイラルになっていた舌が 、伸びてまっすぐになり左右に、そして足を噛んでいるアッちゃんとリッちゃんに、ムチのように襲い掛かった来た。二人とも間一髪で逃げることが出来た。
『フー、危なかった』、『フー、フー』って、二人
僕は、モンスターカラスの前に立つ、そして、空君、愛ちゃんに
『空君、愛ちゃん二人ともモンスターカラスから離れて』って言う。
僕は、みんながモンスターカラスから、離れたことを確認してから、二本足でしっかりと立つ、みんなの声が僕の背中に聞こえる。
『元ちゃんが、二本足で立っている』って、驚いている声だ。
僕自身、内心驚いている。そして、僕は空手家のように構え、足はボクサーのようなフットワークでモンスターカラスの舌を交わしながら、スライディングするようにモンスターカラスの足をキックする、モンスターカラスの足が切り取れた。足が無くなったモンスターカラスが尻餅を突いた、アッちゃんとリッちゃんは、すかさずモンスターカラスの舌に火炎放射器で火をつける。もし、二人に毛がなく、スケルトンのように血管が見えたとしたら、こめかみの血管だけでなく、体中のありとあらゆる血管が浮き出ていたのを見たかもしれない。二人ともそれくらいに、フラフラになりながら一瞬の間に火を点けた。
僕は、起き上がり体勢を整て、火の点いたモンスターカラスの舌に、液体窒素をおもいきり吹きかける。
慌てて、モンスターカラスは燃えていないところまで舌を引っ込め、口ばしを閉じ自分の舌を切る。モンスターカラスの口ばしから血が滴る。モンスターカラスは、大きな唸り声を上げながら起き上がる。
モンスターカラスは、起き上がるといっても、すでに僕がさっきスライディングキックで、足を爪で切り落としたので立つことが出来ず、羽を広げて空中に浮いている感じなんだけれど、右の羽は愛ちゃんと空君が、ブーメランとサッカーボールで切り落とし、左の羽も辛うじてついている程度なので、なかなかバランスがとれないでふらついている。
僕の心の隅の方で、ボロボロになっているモンスターカラスが可哀そうだなぁって、ほんの一瞬よぎった。モンスターカラスは、僕のそんな隙を見逃すことなく、ボロボロの体で僕に襲い掛かってきた。
ただ、口ばしを開けて舌を出して、さっきみたいに振回そうとしたんだけれど、途中で舌が切れているので上手く行かず、切れたところから血だけが滴る。
僕に、火炎放射器で火を点けようと息を吹いているのが分かるんだけれど、やっぱり途中で切れてしまった舌が邪魔をして、火が僕まで届かない。
それどころか、自分で出した火が自由が利かなくなった舌に点いてしまった。
モンスターカラスは、自分がどうなるのかを悟ったらしく
『私が消えても、また次のモンスターが地上に降りてくる』って、言いながら自滅した。
僕は、目の前で燃えていくモンスターカラスに液体窒素を吹きかけ、クラッシュアイスにする。そのクラッシュアイスは、音もたてずに海に吸い込まれて行った。
僕ら三匹と二人は、クラッシュアイスを吸い込んで行った海を少しの間見ていた。
ここの時点で、やっと空君と愛ちゃんに子供のカラスが無事に着いたということを教えることが出来た。
そしてこの時には、僕はいつもサイズの僕に、そして、僕らはみんなで
『雨の中に、風の中に、闇の中に、深く深く眠りなさい。戦いは終ったの。静かに深い眠りに付きなさい。モンスターには、深い眠りを』って、言ったんだ。
この様子は、テレビ中継されていたんだ。でも、かなり望遠で
『カラスの大群は、大半を自衛隊の空中または海上の攻撃で消滅し、上手く攻撃をかわして逃げ延びたカラスは、あっちこっちの公園に。不思議なことが三点あります。
第一は、公園に逃げ延びてきたカラスを、猫、犬その他もろもろの動物、昆虫、植物が、私達人間から守ってい
るように見えること。
第二は、大量のカラス、どうもこのカラスは子供の集団だった模様なのですが、この子供のカラス達が突然消え
て、突然公園に現れたと言うことです。そして、この子供のカラス達は、親のカラス達の迎えを待ってい
るように見え、またこの子供のカラス達も、猫、犬その他に守られているように見えること。
第三は、突然、現れたカラスの大群は、始め巨大なカラスを護衛していたように見えていたのが、何故バラバラ
になってしまい、あの巨大なカラスがこれもまた何故、自滅したのかが疑問です。
しかしながら、人間に被害がなく済んだことは大変喜ばしいことですが、この後をハトの大群が来ていますので、引き続き警戒とのことです』って、
僕らは、人間に見えていないので、きっとカラスの行動が不思議なんだろうな。
続きはまた