そう、僕が戦うために準備している間、モンスターカラスが指を銜えて、じっと僕のことを見ていたわけではない。当然のごとく、僕が変身しようとしているところを邪魔してくる。

大きな羽をばたつかせて、風を起こすんだ、この風が曲者なんだ。羽に花粉や誇りを蓄えていたらしくて、ばたつかせるとこれらが風に乗って、飛ばされてくる。僕、アレルギーではないけれど鼻がムズムズしてきて、くしゃみが出る。目も少しだけしょぼしょぼしてくる。

で、このくしゃみが、笑えるんだけれど僕を助けてくれたんだ。っていうのは、僕の場合い、くしゃみをすると鼻水が出るんだ。他の猫さんのことはよく解らないけれど、とにかく僕の場合は鼻水が出る。モンスターカラスがばたつく、僕がおもいきりくしゃみをする、と鼻水もおもいきり出る、この鼻水がクシュンってくしゃみと同時に、モンスターカラスめがけて飛んで言ったんだ。あっちこっちに、僕の鼻水がモンスターカラスにひっかかった。どうも、自分では気が付かなかったんだけれど、僕は鼻水と思っていたんだけれど、モンスターカラスを見ていたら、鼻水と言うよりはかなり粘り気のある鼻だったみたいだ。

顔はもちろん、反撃しようと思ったわけではないけれど、僕的にはナイスって感じだった。

僕は、モンスターカラスが僕の鼻でもがいている間に、何とか変身できたっていうわけなんだ。

僕は、先制攻撃をした。モンスターカラスめがけて駆け出して、これって空中だよ、顔に前足で爪を立てながら、後頭部を後ろ足で蹴り、体勢を変えて猫キック、モンスターカラスの背後から猫パンチの連打。モンスターカラスが凄い形相で、向きを変えて来た、お互いに正面を向き合う。

モンスターカラスが、僕の腕を口ばしで突っついてきた、

『痛いDASH!』僕は、叫ぶと同時にモンスターカラスの左頬を右前足で引っ掻き、右わき腹を左の前足で引っ掻き、モンスターカラスが少しひるんだ隙に、左の首の付け根をおもいきりで噛んだ。

今度はモンスターカラスが

『何をするんだ、化け猫』って、言いながら、グロテスクな二本の足で僕のことを蹴ってきた。僕、ちょっとカッコ悪いんだけれど、半分よけ切れすにぐらって尻餅をつく、って言っても空中でのことなんだけれど。

『化け猫だと、化け物のカラスのくせに、これでも食らえ』って、僕は、モンスターカラスの目の前で無理矢理くしゃみをしやった。

『どうだ。参ったか』って僕の、言葉が終らないうちに、

モンスターカラスは、羽を広げた。その広げた羽がまるで腕のような動きをする。広げた左右の羽で、僕の首を狙って空手チョップのように、右、左交互に、僕はその空手チョップを交わしながら後ずさりする。

僕は、目の前に来た羽の中で一番大きい羽を噛んだ、モンスターカラスが羽を引こうとする、僕は噛んだ羽を離さない、羽は引きちぎれた。羽の動きが鈍った、どうやらこの一番大きな羽が、羽を動かす主軸になっていたらしい。

もう片方も噛み付いてやろうと思っていたら、引きちぎれたところから羽のない軸だけがリアルに伸びてきたって言うか生えてきた。その軸が軟体動物ように動きながら、僕の首に巻きついて来ようとする。

僕は、その軸を手で払いのけようとすると、その軸は僕の腕に絡み付いて来ようとする。僕は、とっさに軸に向かって、フーって息をかける液体窒素ようなの息だ、軸は凍ってバキバキって折れていく。今度は、新しい軸は生えてこなかった。

モンスターカラスが後ろに下がる、僕は前に出る。心の中で羽を広げろって思う。

と、そこに

『元ちゃん、大丈夫』って言いながら、みんなが子供のカラスを安全なところまでで送って、後の誘導をカラスのお母さん達に頼み、戻ってきた。

僕は、モンスターカラスから目を放さずに

『あーぁ、何とか』って、言葉で言うのではなく、尻尾をパタパタさせた


               続きはまた天使