ついに最後の一羽も、みんな集まった。
アッちゃん、リッちゃん、空君、愛ちゃんは、カラスの子供達の周りを囲んだ。囲んだといっても、数が数なので四箇所の角に一人つづいるって言う方が、正しいかも。
ほぼ正常に戻った、カラスの子供達は、良く言えばなかなか元気良く、正直言うとうるさい。
アッちゃんたちは、神経を集中させて保護色のバリアで、カラスの子供達を包もうとしているんだけれど、集中できない。
『静かに』って、アッちゃんが言っても、
『みんな、僕らの言うことを聞いて、静かに』って、リッちゃん
誰か一羽が
『お母さん、お母さん、どこにいるの』って、泣き始まると子供のカラス達は、カラスのお母さんを捜してみんなで泣き始める。
『みんな、静かに聞いて、お母さんのところに帰してあげるから』って、愛ちゃんが叫んでも、全然きかない。
そんな、カラスの子供達の様子が、カラスのお母さん達に伝わってのかどうかは定かでないけれど、
『静かにして、言うことを聞いて、そうしないとお母さん達のところへは帰れないのよ。お願いだから、皆さんの言うことを聞いて、子供達分かった。お母さん達は待っているから、愛している』って、お母さん達の鳴き声がしたら、子供達は一斉に泣き止み、アッちゃんたちの言うことを聞くようになった。お母さんの威力は、凄い
その頃僕は、モンスターカラスと戦うために変身って言うか、とのかく心の中で
『モンスターカラスに負けないくらい大きくなりますように、僕のお母さんが若かった頃テレビで見ていたような、超人ハルクのように大きくなるますように』って、祈った、一生懸命に祈った。
僕の祈りは少しつづ現実になりつつあった、僕の心臓はドキドキとしてきてバッンって破裂しそうになり、頭が大きくなり、首が太くなってきた当然お母さんが作ってくれた首輪も、マザーが首にかけてくれたペンダントも、何故か大きくなって、体もグングン大きくなって、尻尾はビューンって伸びて、手も足も大きくなって毛は勿論、僕が亡くなる少し前にお母さんがライオンカットにしたので、僕は一見するとジャングル大帝のレオみたいだ。
カラスの子供達に四苦八苦している、アッちゃんたちが大きくなった僕を見て、
『元ちゃんが、モンスターになっちゃった。あんなに大きくなって』って、愛ちゃんが
『モンスターになったけれど、良いモンスターだよね』って、空君
『当然、良いモンスターに決まっている。正義の味方さ』って、アッちゃんとリッちゃんが
そして、四人は
『僕らも頑張ろう』って、四人はそれぞれの場所で両手をカラスの子供達にかざして、
『ここにいる、罪のないカラスの子供達の命をどうかお助けください。どうぞ、カラスのはお母さん達の元に無事に帰れます様に』って、祈りながら天を仰いだ。そして、みんなは、ペンダントの中から涙を一滴、自分達の口に入れる。そしてその、涙を霧のようにシューって子供達に吹きかけた、何がどう変化したのかわからないけれど、カラスの子供達は、一羽残らず涙の霧の中に消えてしまった。
それが、人間に気付かれない保護色のバリアだった。アッちゃんたちは、このバリアに包まれたカラスの子供達を、安心できるところまで送って行くことになっていた。だって、この子達を無事にお母さん達の元に帰すって、約束したんだもの。バリアの中の子供達は、また騒がしくなってきた、自分達の意思とは関係なく、空を移動しているわけだから、
『ワー、動いている』、『みんな一緒に飛んでる』、『あっちにヘリコプターが見える』って具合に、はしゃいでいる。
『頼むから、静かにしていて、人間に気付かれたらみんな殺されてしまうんだから』って言う、四人の言葉なんは、誰も聞いちゃいない。この分だともう少し送っていかなければいけなさそうだ。
それでも、時々カラスのお母さん達が
『静かに、もう少し我慢してね』って言ってくると、静かになる。
アッちゃんたちは、大きくなってモンスターカラスと、一人で戦おうとしている僕のことが気にはなるし、子供達もでストレスが堪ったみたいだ。
その頃の僕は、全ての僕のパーツが大きくなり、戦うために軽くストレッチして
『サアー、行くぞ』って、気合を入れていた。
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