そんなこんなで、僕らは二時間弱を、みんなの願いを一つにして眠ることにした。勿論、願いは

『加奈ちゃんに会えますように、ママお願い』って、

僕らは、夢の中で集合した。

場所は、決めていたわけではないに、何故か、最初に地上に着いた、あのビルの後に僕らが創った星のお墓だった。リッちゃんは、実際に見るのは初めてだ、うん、今回の場合は、夢だから実際でなないのか。でも、リッちゃんは、自分の涙を確認することが出来た。

『そうか、ここなんだ。なんか、いろいろなものが置いてあるよ。ぬいぐるみ、ジュース、お菓子、僕らのおやつジャーキーなんかに、お花、折鶴、ここのことに気付いた人が、持ってきてくれたり、ここでお祈りしてくれたり、誰かに話しかけてくれているんだね』って、リッちゃんが

『うん、ここから天界に旅立っていた、みんなに届くと嬉しい。ここに居たみんなは、淋しい思いをずってしていたから、誰かがおはようでも、こんにちわでも、またねでも、声を掛けてくれた人が、自分も頑張っているよとか、そんな一言が欲しいと思うんだ』って、アッちゃん

『さぁ、みんな、ペンダントを重ねるよ。そして、ママに声を掛けるよ。いい』って、僕が言う

僕たちは、五個のペンダントを星のお墓の前で重ねた、そして五人全員で天を仰ぎ

『ママ』と、叫んだ。この時のリッちゃんの声は、ウウーオと言う雄叫びでお父さん、お母さんに聞こえたらしく、二人は朝起きてから、リッちゃんに

『今朝のあれは、すごい寝言だったね。リッちゃん、一体どんな夢を見ていたの。あんまり驚かせないでね』と、言われていた。

で、話を戻すと僕らの声は、天界のママまで届き僕らは、ママに加奈ちゃんのことを探し出して欲しいとお願いすると、ママは

『えぇ、分かっているわよ。力の妹の加奈ね。そろそろ、キャットマザーとドッグマザーが加奈を連れてきてくれると思います』と言って、ママはリッちゃんを見て

『リッチ、足腰がきついでしょうけれど、あなたはまだまだ、地上の犬なの』って言って、リッちゃんの頭を撫でた。

『来ましたよ、マザー達が加奈を連れて』と、ママ

『空君、空君でしょ』って、人なつこい笑顔の女の子が、キャットマザーとドッグマザーにはさまれてきた。

『加奈ちゃん、加奈ちゃんだ』って、空君

『みんな元気そうですね』、『リッチ、まだまだ地上で頑張れるわね』って、マザー達が言った。

そして、ママ、マザー達は、僕らを一人ひとり、抱きしめて

『また、何か困ったことがあったら、呼びなさい。加奈は一人で天界に帰れるので、心配しなくて大丈夫です。私たちは、戻らなくてはなりません』って言って、天界へ

僕たちは、加奈ちゃんに自己紹介してから、お母さんに夢の中で会いに行ったのかどうかを聞いた。

加奈ちゃんは、お母さんの話になったら、少し淋しそうな顔になり、

『加奈ね、事故で即死だったの。お兄ちゃんは、加奈のこと庇ってくれたんだけれど、駄目だったの。その時、加奈、はっきりと見たの。加奈の蝋燭の炎とお兄ちゃんの蝋燭の炎が、全然違うのを。加奈は、あの日、事故に遭わなくても、あの日の前後には、何かで亡くなっていたみたいなの。そのことを、お母さんに話さなくてはと思って、すぐに夢の中で会いに行ったの。でも、その時は、お母さん、加奈は亡くなっちゃうし、お兄ちゃんは意識不明で、お母さんはパニックになっていて、加奈はお母さんの夢の中に入れなかったの。それから、少ししてまた夢の中に入ろうとしたんだけれど、お母さんの夢の中の扉が開かないの。加奈、五年の間に何回も挑戦しているんだけれど、駄目なの。お母さん、加奈に会いたくないんだと思う』って、加奈ちゃんが

『そんなことはないよ。加奈ちゃんのお母さんは、加奈ちゃんのことばかり思っているよ。そして、とても苦しんでいる。代われるものなら、自分が亡くなってもいいのにって思っているよ。思いが強すぎて、何も受け付けなくなっているんだ』って、僕が言うと

『うん、確かにすごいパワーを感じる。何も寄せ付けない感じだね』って、アッちゃん

『じゃ、加奈はどうすればいいの。加奈、知っているの、加奈のことが原因で、お兄ちゃんは苦しんでいるの、お兄ちゃんは何も悪くないのに、空君のときも、ずっと苦しんでいるの』

『僕ら、力ちゃんを助けていんだ』って、空君が言うと

『ほんと、本当にお兄ちゃんを助けてくれるの』って加奈ちゃんが

『どうやって、お母さんの夢の扉を開かせるかだ』って、リッちゃんが

『ここにずっと居るわけにはいかないから、とり合えず家に帰ろう。それから、考えよう。何か、あるはずだよ』

と言うことで、加奈ちゃんを連れて家に帰ることにする。

僕の尻尾を加奈ちゃんに持たせて、それぞれが自分の夢の中に入っていく


                  続きはまた天使