帰り、僕らは無口だった。いつもなら、だれかが何か話すのに、疲れているわけではない、みんなが心の中で、
『力ちゃん、頑張れ
』って、エールを送っていたんだ。
家に着き、リッちゃんは、手馴れた感じで自分の中に入っていた。もう、四時だ、少し寝なくては、けど誰も寝る感じじゃない。仕様がないな、
『元ちゃん、力ちゃんのお母さん、いつまで病気なの』って、愛ちゃんが愛ちゃんらしい質問をしてきた。
『うつ病って、最近ニュースなんかでもよく聞くよ』って、リッちゃんが、そして
『うちのお母さんは、絶対にうつにはならないって言っていたよ。けど、なんか自信を持って自分は、ペットロスなんだって、元ちゃん』って、僕の方を見て、リッちゃんが、それはないだろう。
『なかなか治らないのかな、心の病気なんだよね』って、アッちゃん
『傷だと僕らが舐めてあげたら、治せるかもしれないのに』って、リッちゃん
『元ちゃん、何とかしてあげて、力ちゃんのお母さんを。力ちゃんを・・・』って、空君が言葉をつまらせて、僕に訴えた。僕も、何とかならないかを、ずっと考えているんだ。
『あっ
そうだ。一つだけ方法がある。きっと、そうだ。そうだよ』って、僕が叫んだ。
『何』『なに』『なんなの』って、みんなが、僕はみんなを見回して
『何とかできるのは、加奈ちゃんだよ』って言うと、みんな、何でって言う顔をしているから
『僕が想像するには、加奈ちゃんの場合い、会いに行ったけれどお母さんが気がつかなかったか、どこかで道草しているんだと思う。そうじゃなきゃ、お母さんと夢でちゃんと話をしていると思うもん。そうしたら、お母さん、力ちゃんに辛く接したり、病気になったりしていないと思うんだ。どう思う。うちのお母さんだって、自信を持ってペットロスって言うのは、僕まだ夢でお母さんと会っていないし、話していないもの。アッちゃんだって、そうだろう。空君は、話していたよね。愛ちゃんだって、そうだった、話していなかった』って、僕が言うと、みんなが
『あーぁ、そう言われると、かも知れない』って、
『でも、加奈ちゃん、どこで道草している。モンスターになっちゃったの』って、愛ちゃん
『いや、そうじゃない場合もあるよ。もしかすると、天界に行く途中か天界に着いてから、友達が出来たのかもしれない。それで、天界の中を探検しているのかも、僕は、天界の中のことは分からないんだけれど、空君や愛ちゃんは、少しは天界に中のこと知っているでしょ』って、僕が聞くと
『あと、こんなことも考えられるんじゃないの。加奈ちゃん、優しい子で夢でお母さんに会ったり話をすると、逆にお母さんを悲しませてしまうって、思ったのかもしれないよ。だって、夢は夢、僕らが地上の世界に戻れるわけではないから。それに、加奈ちゃんが亡くなって、力ちゃんは意識不明だったんだから、お母さんも心に余裕がなかっただろうから』ってここまで、アッちゃんが言うと
『そうだよ、さっき元ちゃんが言っていた気がつかなかったって言うのもあるし、会いに来ていたとしても、お母さんが疲れきっていて、記憶に残っていないって言うこともあるよ』って、リッちゃんが
『うん、加奈ちゃん、お母さん子だったから、会いに来ていないとは思えないんだけれど、アッちゃんやリッちゃんの言うのありうるかもしれない』って、空君
『その時、上手く伝わらなかったのかも、で、その後、お友達なんかが出来て、だって、加奈ちゃんって六歳か七歳くらいなんでしょ。天界って、大人だって子供だって動物だって、心も体も癒してくれるもの。ただ、愛する人がそこにいないというだけで、時が来たらまた再会することが出来るから。それまでは、愛する人たちが少しでも長く蝋燭の炎を、燃やすことを祈っているんだもの』って、愛ちゃんがちょっと、自慢げに
『よし、僕、加奈ちゃんを捜してもらう』って、僕が言うと
『えっ、どうやって、誰に捜してもらうの』って、八つの目が一斉に僕の方を見た。
『うん、ママにお願いしてみる、加奈ちゃんを捜してもらって、加奈ちゃんと話してみる』って、僕
『どうやって、ママと話すの』って、リッちゃんが言ったあとで、アッと気がつき
『勿論、夢』って、みんなで、これは、僕らみんなで寝るしかない
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