『この祭壇、愛ちゃんのお母さんかな?この似顔絵も、それとも、おじいさんおばあさんあとお母さんの弟?ここの家の人みんなだといいなぁ。なんで、今なんだろう、悔しいね、アッちゃん』って、僕が言うと
『あぁ、何で愛ちゃんが生まれたときじゃなかったんだろう。正直言って、こんなふうにしていてくれたなんて想像していなかったから、嬉しいよ、けど元ちゃんが言う通り悔しいね。みんな、出かけているんだ、お母さんが帰ってくるまで、待っていよう』って、アッちゃん
『うん、ここは、これで少し安心できた。ずっと、ここで待つのもなんだから、この辺を見て回ろう。来る途中に、山があったね。あそこに行ってみたい、どうかな』って、僕
『いいよ、何か気になったの。僕、ほんの少しだけれど霊気って言うか、妙にじっととした感じを感じたんだけれど、元ちゃんも』って、アッちゃんが
『やっぱり、アッちゃんも。僕には、霊気というか、山全体が泣いているような気がしたんだ』って、僕
『泣いているって、どういうこと』って、アッちゃん
『あの山、山なのに緑が少なかったと思わない。それに、緑が少ないせいなのか分からないけれど、なんか臭いがさ。僕、山ってよく分からないんだけれど、森林浴とか言ってなんか体に良さそうなこと聞いたことがあるけれど、あの山からはそんなのが感じられない。あそこの臭いは、体によくないって、僕感じたんだ』って、言う
『とにかく、ここにいても仕様がないから、行ってみよう』って、僕とアッちゃんは、さっき見た山に。行く途中
『今更だけど、愛ちゃんのお母さんに、何があったんだろう。育児放棄していたんだよね。愛ちゃんが亡くなった時、気にしていたことは、保険金のことだけだったんだよね、お母さんもおじいさん達も』って、アッちゃん
『そうだよね、もし、何か心境の変化があったとしたら、愛ちゃんだ。愛ちゃん、お母さんを絶対に許さないって言っていたから。その思いが、何か関係しているのかな』って、僕
『でも、愛ちゃん、夢でお母さんに会いに行っているかな。なんか、違うよね、夢で会いに行くのって、会いたくて会いたくって言うのだよね。あー、そうか、恨み辛みもあるか。愛ちゃん、優しい子だよ』って、アッちゃん
『そういうことではなくて、でも、お母さん達にとっては自分達のしてきたことを、どうしても愛ちゃんに許してもらいたい。それには、愛ちゃんを供養するしかないって思う、何かがあったんじゃないかなって僕は思うんだけど』って、言っているうちに、山に着いた
『着いたね。本当に、木の少ない山だね。ボス猿さんが言っていたような山だね、これじゃあ、山に住んでいる住民〔猿とか、イノシシとか、熊とかetc〕は、食べるものなんかないね』って、アッちゃん
『うん、それに臭うでしょ。これ、悪臭だよ。アッちゃん、ここの山、絶対に何かおかしい、僕たちが立っているここだって、土って言うよりゴミって言う方があたっていると思わない』って、僕
『そういわれると、あっちこっちになんか、タイヤとか冷蔵庫とか車もあるし、注射もあるよ。これって、不味いよ。よくニュースでやっている、悪質な産廃の不法投棄って言うのかな』って、アッちゃん
『多分、そうだと思う。こんなところに、子供の動物が来ちゃって、いや大人なの動物でも間違って、口に何か入れてしまったら、病気になったり死んでしまうこともあるだろうし、後々の生態系に問題が出てくる。山の住民だけじゃなくて、人間にだって問題が出てくるよ。ここを伝わって、川に水が流れたり、雨が降ったときは木が少なくなっているから、水害だって起きる』って、僕
『どうする、僕と元ちゃんだったら、すぐにでもここに木を植えたり、このゴミを始末することは出来るよ。げど、それじゃ意味ないんだよね』って、アッちゃん
『そういうこと、山さんが何か言っている。アッちゃん、聞こえる』って、僕
『あなた達は、何者なんだい。私を、これ以上苦しめないで欲しい。この醜く、汚くなってしまった私に、今度は何を仕様というんだい』っと、山さんが苦しそうな声で言った。
『僕たちは、怪しいものじゃないです。山さんの近くを通ったら、山さんが泣いているように見えたので、どうしたのかと思って気になって、来てしまったんです。一体どうしてしまったんですか』って、僕
『山さん、木は伐採されっぱなしなんですか、新しい木はないんですか。このゴミはどうしてしまったんですか』って、アッちゃんが聞く、山さんは
『私にも、さっぱり分かりません。ただ、私の持ち主が、私を今の持ち主に売ってしまってから、私はこんなふうになってしまったんだす。昔は、自分で言うのもおかしいですが、それは緑が青々として、季節ごとにいろいろな山菜も取れて、そりゃきれいな山でした』って、山さんが昔を懐かしむようにいった。
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