僕らは、とにかく天使君がどうしているのかを見に、愛美さん親子の家に向かった。まだ天使君たちは病院から帰っていない、2匹の猫さん、昼と夜が仲良く留守番をしている。

『あの子も、私たちと同じ公園のベンチに捨てられていたらしいわね。まだ、目も開いていなくて、やっとへその緒が取れたくらいの、赤ちゃんよ。そんな子を捨てるなんて、酷いわ』って、お姉さんの昼さんが言うと

『そうよね、私は生後20日ほどで捨てられたの、昼もそれくらいよね。だから、良いってわけではないけれど、愛美さんに拾われなかったてらって思うと、頭が真っ白になる。あの子は、本当に良かった。それに、元気そうって愛美ちゃんもお母さんも言っていた、病気なんかになっていないね、きっと。ただ、蚤はいるかも』って、夜さんが

『早く、一緒に遊びたいわね。男の子って言っていたから、暴れん坊になるかしら』って、昼さん

因みに、昼さんも夜さんも女の子で、昼さんのほうが夜さんよりも、半年早くに愛美さんちに拾われてくる。

『もうそろそろ、帰って来る頃、玄関で待っていましょう』って、二人して玄関へ

優しい先輩猫さんたちだから、きっと天使君は可愛がってもらえそうだ。

『ただいま、昼、夜』って言いながら、愛美さんとお母さんが、天使君をバスケットに入れて帰ってきた。

『先生が、びっくりしていたわね。天使君、君の生命力に、普通だと、死んでいたって。病気もないし、栄養失調にもなっていないって、一人で何を食べていたんだろうって』って、愛美さんが、天使君をバスケットの中から出しながら、天使君の頭を撫でて、

『本当、良かったわ。昼も夜も、安心して新しい仲間は、元気よ。もう少ししたら、二人とも遊んであげてね。我が家に来た、初めての男の子よ。愛美ちゃんの、お婿さんじゃないのが残念だけど』ってお母さん

僕らは、この様子を見て一安心ニコニコ特に愛ちゃんは

『愛ちゃんのペンダントの涙の一滴が、凄い威力だったんだ、ねぇ、元ちゃん』って、自慢していた。僕は、何も知らないアッちゃんと空君に、このことを説明してあげた。

『よし、ここまでは、何とか一区切りが付いた。モンスターが、何かアクションを起こす前に、今度こそ、リッちゃんにペンダントを渡さなくては。リッちゃん、随分体力が落ちてきていると思うから、きっとペンダントをつけると何かが違ってくると思うんだ。僕達も、きっとこのペンダントをつけているから、色々な事が出来るんだと思う』って、僕が言うと、アッちゃんも

『うん、僕とリッちゃんは、生年月日が同じだから、良く分かる。リッちゃん、足腰にかなりガタが来ていると思う。僕も、倒れる直前かなりきつかった、階段の上り下りなんか」』って

『早く、会いたい、リッちゃんに、ねぇ、空君』って、愛ちゃん

『うん、僕も早く、会いたい。天使君は、もう大丈夫だよ、ここの家の家族になったよ。僕らのことが、モンスターに知られる前に、行こう』って、空君が

僕らは、天使君に『さよなら』をして、一路、リッちゃんのいる僕の家に。その間、いくつかのモンスターの集団を見た。ただし、現実の世界ではなくて、異次元の世界にいるモンスター達だ。何か探し物をしているような感じに見える。なんて言うか、向こうでもこちらの世界に来るための入り口を捜しているように見える。まぁ、そのことについては、リッちゃんと会ってからゆっくりと、みんなで相談することにしょうと思った。

アッちゃんは、飛び方が凄く安定してきた。もしかしたら、リッちゃんも飛べるようになるのかなはてなマーク

久々に、我が家だ。リッちゃんは、いつも僕と二人でひなたぽっこしていた場所に、一人でつまらなそうに外を見ている。お母さんとお父さんは留守だ、リッちゃんは一人で留守番なんだ。僕ら4人が、後ろから声を掛けると、驚くどころか、少し怖い顔で

『遅いよ、元ちゃんたち。僕はずっと待っていたんだよ』って、叱られてしまった。なんか分からないけれど

『ごめん、遅くなって、紹介するね、こっちが』って言いかけると、リッちゃんが

『空君に愛ちゃんでしょ。僕、知っているよ』って、僕は

『どうして、僕達が来るって知っていたの、それになんで空君と愛ちゃんのことも知っているの』って聞くと

『1週間くらい前に、僕、夢を見たんだ。元ちゃんとアッちゃん、それに空君と愛ちゃんが家に来るって、僕にペンダントを持って、モンスターと戦うんだったて言ってくる夢を』って


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