『やった
星の石さんが動いてくれた。僕達の願いが通じたんだ』って、空君がかなり興奮して
愛ちゃんは、一人ひざまずき、僕らにも
『さぁ、みんなひざまずいて、星の石さんにありがとうってお礼を言わなくちゃ』
『ねぇ、星の石さんの角っていうか、尖がっている部分っていうか、5箇所穴が開いているよ。これって、何か意味があるのかな』って、アッちゃんが
『5箇所、待って、分かった。きっと、僕らのペンダントの涙を一滴ずつ入れるんだと思う。僕、リッちゃんのペンダントを持っているから、丁度5箇所ってぴったりだもの。やってみよう』って、僕が言う
『じゃ、最初に元ちゃんが、真ん中の先端の穴に入れてみたら』って、アッちゃんが言う
『うん、入れるよ』って、僕はペンダントの中から一滴だけ涙を石の穴に入れる。一滴だけの涙なのに、穴はきれいに埋まり、エメラルドグリーンに輝いた。
『わー、きれいなエメラルドグリーン
なんだか、元ちゃんの目みたい』って、みんなが、僕もそんな気がした
『次の2箇所は、愛ちゃんと空君の涙だと思う、下の足になる2箇所は、僕とリッちゃんだと思うよ』って、アッちゃんが、間違いないよっていう顔で
愛ちゃんと空君は、アッちゃんの言うとおりに、ただ
『ねぇ、アッちゃん、右と左ってどっちでも構わないの』って、空君が聞くと
『どっちでも、構わないよ』って、
愛ちゃんは向かって右に一滴、空君は向かって左に一滴、そして、アッちゃんは下の向かって右に一滴、僕は下の向かって左にリッちゃんの一滴を、それぞれの穴に入れる。僕のときと同じように、一滴だけなのにきれいに穴が埋まる。それは、透明に輝いている、何でも映してしまいそうな泉のような輝きだ。
『これで、完成だよ。愛ちゃん、みんな、改めて星の石さんにありがとうを言う』って、僕
『届くよね、天界まで、見てくれているよね』って、みんなの口から
元ねずみさんたち、子猫さん、ミーコさん、ハスキーさん、ポインターさん、マドンナさん、未来君、ボスねずみさんの中にいたボス猿さんたち、それに人知れず亡くなっていた人や動物みんなのお墓が一つ出来た。ここを通りかかった人、猫さん、犬さん、ここの空を飛んでいる鳥さん、とにかくこの地上で息している者が、気が付いたときに手を合わせてくれれば良い。それが、お祈りでも、何かにありがとうでも、悩み事でも、ここで話しかけてくれたら、きっと天界に行った、みんなは何か答えてくれると思う。
『ところで、ボス猿さんたちは、天界に着いたのかな
僕達が天界から、地上に来るまでって時間がかかったけど、僕はほとんど記憶がないんだ。どんな風にして、天界に行ったのか。みんな覚えている』って、空君が
『愛ちゃんも、覚えていない、気が付いたらママがいたの。でも、愛ちゃん、大人が怖くて、自分がどこに居るのかも分からなかったし、色々な事があったから、一人で天界の中と入り口をウロウロしていたの』
『僕も、覚えていない。でも、僕やアッちゃんは、自分達の蝋燭の炎がもう消えるというのを自覚していたから、目が覚めた時の驚きはなかった、苦しかった病気からも開放されていたし、ただ、お母さんやお父さん、リッちゃんに会えない寂しさ以外は、ねぇ、アッちゃん』って言いながら、アッちゃんを見る
『うん、元ちゃんの言うとおり、お母さんの代わりに、ドッグマザーがいたんだ。僕に寄り添っていてくれた、元ちゃんには、キャットマザーでしょ』って、アッちゃんが僕を見る
『うん、そうキャットマザーが、僕のことを舐めていてくれた。もう、そろそろ夜が明けてくるねぇ。ここをどんな人たちが通るのか、しばらく見ていよう』
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