僕らは、アッちゃんの背中にいつものように乗っかり、あのビルの更地に戻る。僕らは、自分達で更地にした後を眺めながら、
『なかなか、いい仕事しているよ。これじゃ、前に何があったかなんて分からないよ。ずっと以前から、更地だったみたい』って、みんなの意見
『元ねずみさんたちのお墓は、どこにするの。ここに新しい建物を作ったりする時に、邪魔なって壊されたりするような場所は避けなくちゃ』と、愛ちゃん
『でも、あんまり端の方だと、逆に壊されてしまいそう』って、空君
僕とアッちゃんは、顔を見合わせて
ニッコリとしてから、二人で
『大丈夫、僕らがお祈りするから、絶対に壊されたりしないから、安心して』
『本当
』って、空君と愛ちゃんが
『本当だけど、真ん中は駄目だよ。やっぱり、あとに建物を建てるとき邪魔になるのは、ねずみさんたちだって嫌だから、いい場所を考えよう』って、僕
『そういうこと、端でも左右、前に後ろ、道路に面しているとか、色々だから』って、アッちゃん
『ただ僕ね、なんとなく感じているんだけれど、ここの場所の持ち主の人、僕らがどこの場所を使ったとしても、そのままにしておくと思うんだ。上手く言えないけれど、ここの持ち主の人は、どんなことでも受け入れざる得ない感じなんだ。多分、僕らがしたことに対しても、モンスターがしたことに対しても、何かくらい過去がありそうなんだけど、どんなことかそこまでは分からないんだけど。ここの場所なのかな、問題は。そうすると、ねずみさんたちのお墓を、ここに創ることは良いことだと思う』って、僕が言うと、みんなも
『じゃ、ここの場所に来ると、なんとなく冷たい感じがするのはそのせいなの』って、愛ちゃんが
『僕は、どこかで鳴き声が聞こえているような気がしていたんだけれど、ずっと風の音だろうと思っていたんだけれど、それって、泣き声、幽かに聞こえるでしょ、ほら』って、空君
『みんな、それぞれに何か感じていたんだ。僕が感じていたのは、早く楽にして欲しい、早くここの場所を開放して欲しいって、変な感じなんだけれど、でも、はじめにここに来た時よりもその感じ方は、随分と薄れているよ。僕が勝手に思っていたのは、ねずみさんたちと一緒に、円筒に入って天界に行ったような気がしていたんだけれど。空気、、変わっていない』って、アッちゃんが
『そんな気がしなくはないかな』って、空君と愛ちゃん
『そのことについては、後でゆっくりと話し合おうよ。お墓を創ろう、明るくなってきたら明日にしなくてはいけないから、速く始めよう』と、僕が言う
『ここが良いよ。裏の通りに面しているところ、人も通っている感じがあるから、お参りしてくれる人もいるよ。ここが良いよ。僕の鼻がそう言っている』って、アッちゃん
『そうだね、ここだと邪魔にもならないし、よし、ここのしよう』って、場所は決まった。
『何か、ここがお墓ですよっていう目印が欲しい、少し大きめな石とか、あるといいね』って、空君
『あー、あそこになんだか
星みたいな石が、それに大きいよ』って、愛ちゃん
僕ら三人は、少し目を丸くして
『確かに、星みたいに見える。でも、少し大き過ぎないか』って、思ったけれど。もう、愛ちゃんは決めたみたいだ、石のところに行き、
『うん、いいよ。この石、決まりです。早く、運んでください』って、愛ちゃん
僕らも、石のそばまで行く、確かに良い石だ、運ぶのは大変そうだけれど、僕ら三人は、覚悟を決めて
『よし、運ぶぞ
せーの、うっ、動かない』
『待って、みんなで石さんにお願いをしよう。ねずみさんたちの墓石になってくださいって』
星の形をした石は、みんながお願いしたら、何故かひとりでに動いて僕らが決めた場所まで勝手に行き、自分がもっとも良く見える位置に落ち着いた。
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