ボスねずみさんが、体を共存している仲間たちと話をしている間、僕らは、とりわけ愛ちゃんと空君は、ねずみさんたちと随分仲良くなっていた。この分で行くと、ねずみさんたちがねずみの体から離脱して、本当の自分の姿になって別れる時、淋しくなってみんな泣いてしまうような気がする。僕だって・・・でも、みんなにとって良いことなんだから。また、いつか会うことができるんだし、
ボスねずみさんが、目を開いて
『長いこと待たせてしまったね。もう、大丈夫、私の体の中の仲間たちは、決めたよ。みんな、心から天界に帰ることを望んでいる』と
これで、僕らはみんなを天界に送ることになる。けど、よく考えたら僕らは、誰もネズミさんたちを天界に送る方法を、知らなかったんだ。でもね、なんて言うか不思議なんだけれど、僕らは、なにも考えることもなく、4人で円を作り胸のペンダントに一度、口づけをした。口づけをしたペンダントは、見る見るうちに七色に輝き、円筒を天に向かって作ったんだ。その円筒は、どこまも続いていて、とにかくずっとずうっと先にある天界まで続いているんだ。その円筒の中に、一番最初にヨークシャさんと未来君が入った。すると今まで、ねずみさんの姿をしていたのに、二人とも元の姿に返った。ヨークシャさんは、小さくて可愛いヨークシャさんの元の姿に、未来君は少し色の白い、線の細い、きっと前は神経質だったんだなって感じの少年に返って、ヨークシャさんを抱いて、円筒の中からでてきた。。
そして、ヨークシャさんは、はじめに愛ちゃんの顔をペロペロと舐めて、
『愛ちゃん、ありがとう。向こうで、待っているね。気を付けてね』って、愛ちゃんは
『うん、愛ちゃん、頑張るからね。ヨークシャさん、みんなと一緒に見ていてね』って言いながら、ヨークシャさんを抱いていた。
次に、空君の顔をペロペロ舐めて、
『空君、ありがとう。向こうで、待っているね。気を付けてね』って、空君もやっぱりヨークシャさんを抱いて、
『ありがとう。ヨークシャさん』って
ヨークシャさんは、アッちゃん、そして僕の顔もぺろぺろと舐めて、少し目に涙を浮かべて、僕らの目に向かって、
『苦しんでいるみんなを、助けてね』って、訴えたあと、『ありがとう』って
未来君も、僕ら一人一人に
『ありがとう』って、少し照れくさそうに。そして、愛ちゃんのことを抱っこしてくれた。愛ちゃんは勿論、僕もアッちゃんも空君も、びっくりした。愛ちゃんは、天界でママに抱っこされたことはあっても、他の人に抱かれてことがない。まして、地上にいたときは、皆無と言って言い。愛ちゃんの目から、大きな大きな嬉しい涙が。
僕とアッちゃんと空君は、未来君に
『ありがとう、本当に、ありがとう』って、やっぱり、未来君は照れていた。
二番目に、ハスキーさんとポインターのマドンナさんが、やっぱり二人ともねずみさんから元の姿に返って、僕らの顔を大きな舌でペロペロと舐めて、ニッコリ笑って
『私たちは、もう迷ったりしないよ。だから、安心して、思う存分、モンスターと戦って。私たちは、モンスターの化身といっても、使い捨ての駒、本当のモンスターは、手強いわ。みんな、気をつけて。愛ちゃんは、危ないことしないでね。空君、愛ちゃんを守ってあげてね』って、そして僕とアッちゃんには、
『本当、ありがとう。みんな、心のどこかで、元気さんたちが、来てくれるのを待っていたんだ。それじゃ、天界で待っています』って、
未来君は、ヨークシャさんを抱き、ハスキーさんとマドンナさんが並んで、円筒の中に入ってみんなを待つ
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