僕は、お母さんが迎えに来るまでの間、猫のお母さんにいっぱい甘えていたんだ。おっぱいもいっぱい飲んだし、毛ずくろいもして貰った。お父さんには、あんまり覚えられなかったけれど、顔の洗い方なんかを教えて貰った。お母さんもお父さんも、僕たち兄妹にすごく優しくしてくれた。でも、僕たちがあんまりしつこくすると、時々お父さんは怒ったけど、お母さんはずっと優しかった。お兄ちゃんや妹たちとは、いっぱいじゃれ合って遊んだ。皆で、お母さんやお父さんの尻尾にじゃれたり、ブリーダーのおばさんやおじさんにも、じゃれた付いたりした。でも、僕たちはまだ赤ちゃんだったから、おばさんやおじさんは僕たちを、間違って踏み付けたりしないかの方が気になっていたみたい。ブリーダーさんのお家には、大きなゲージがあってゲージ中には、他の猫のおじさんやおばさんがいた。僕たちはその中に入ったことはなかった.。僕たちは、お母さんとなんか毛布みたいなのが引かれている中に居て、時々そこからおばさんやおじさんに抱かれてでたり、お母さんに銜えられて出たりした。僕らは自分一人の力では、なかなか出ることが出来なかった。特に僕なんか、ちゃんと歩けるようになるまで随分時間がかかったから。人間のお母さんは、それが心配で人に聞いたり、本を読んだりしていた。四人兄妹で僕が一番最初に、飼い主さんが決まったんだ。お母さんのあとからも、何人かの人たちが僕ら兄妹を見に来ていた。そうすると、必ずブリーダーのおばさんが、僕を指差し「この子は、もう飼い主さんが決まっています」って言うんだ。そんな日が、10日くらい過ぎたころにお母さんから電話が入り、「ちょっと、早いのですが元ちゃんを連れに行きたいのですが、もう良いですよね!?」って、ブリーダーのおばさんは「もう、しょうがないですね。本当は、もう少し親猫のそばに、置いておいた方が良いんですけど。」と言いながら、渋々承諾した。で、当然お母さんは、すごい勢いで僕を迎えに来た。そして、ブリーダーのおばさんの注意事項の話も聞いているのか、どうか定かではなく、僕を見ては終始ニコニコして、僕を、お母さん、お父さん、お兄ちゃん、妹たちに「バイバイするのよ。」って言って、頬ずりさせてくれた。お母さんはみんなに、「ありがとう、元ちゃんのこと大事に育てるからね。」て言った。そして、僕は最後にお母さんのおっぱいをいっぱい飲んで、ちょっとだけ甘えたんだ。お母さんは、ブリーダーのおばさんにも「大事に育てます。何かあったら電話をします。ありがとうございました。」って言っていた。ついにブリーダーさんのお家をあとにするとき、僕はお母さんの匂いが付いているタオルに包まれバスケットに入れられ、みんなのオシッコの臭いが付いている砂を横に置かれ、僕は、お母さんのお家へと向かった。


                    続きは又チョキ