オイラの通っていた高校のすぐ近くに「道」という名のお好み焼き屋さんがありました。
3年間吹奏楽部だったオイラは、そこの常連でした。
部活の後に、金がないのにそのお店に毎日行ってはお好み焼きを食べてました。
金がないので、お小遣いまでの間は「ツケ」で食べさせてもらい、挙句にお小遣いで払えない時は「物納」してました。
このおばちゃん、とにかく口が悪い!
客なのに、「うるせーよ」「黙って食え」っていうのはもちろん、ゴキブリが出たからおばちゃんい言ったら、「嫌ならくるな!」と言う始末。
だけど通っちゃうんだよね。
そのやり取りがまた楽しくて。
口は悪いけど、うちらに対してはとても愛情たっぷりでさ。
卒業してからもたまに行くと、「何で来るんだよ!」とか「たまにしかこないなら来るな!」とか言いながらも、嬉しそうにお好み焼き焼いてくれるの。
うちの会社は、オイラが出た高校から毎年社員を採ってるんだけど、後輩とかに「ゴンゴンは元気でやってるか?」とか聞いてるんだよね。そのくせオイラが久々行くと「何で来るんだよ!」とか言ってね。
そんなおばちゃんが十二月になくなったらしい。
会社の後輩が久しぶりに行って知ったらしい。
何か青春の一部分がぽっかりなくなってしまったかのようだ。
結婚した時も奥様連れて行こうと思って結局できず。
葵ちゃんが生まれたから葵ちゃんも連れて行ったら驚くかなーって思ってたけど、結局見せる事ができなかった・・・・
誰しも青春時代に通った店ってあると思う。
日々の忙しさに追われていると、いつの間にか自分の青春の思い出がなくなってるなんて事にならないよう、行けるうちに行っておきましょ!
おばちゃんのご冥福をお祈りします。