ベストポジション
私は、pcの前に座る時はいつも 座椅子 に座っている。しかしこの座椅子、安物の上に古い。
中のスポンジも薄くなり、長時間座っていると骨組みの 鉄パイプ が背中にあたり痛くなるのだ。
なら買いなえなさいよ という声もあると思うが、たまーに 奇跡のポジション に出くわすのだ。
その 奇跡のポジション で座ることが出来ると、何時間でも座っていられる。
すごく心地いいのである。その心地よさをまた味わいたく、使い続けている。
先日も 奇跡のポジション で座ることが出来た。
しかも、近年まれにみるポジションだ。 ベストオブ奇跡のポジション と言ってもいいだろう。
ベストオブ奇跡のポジション年間最優秀賞 を受賞してもおかしくないくらいすばらしかった。
しかし、ある不都合が起きた。
窓 が開いているのである。
換気のために開けておいた窓を閉め忘れて座椅子に座ったのだ。
開いた窓からは容赦なく寒風が吹き込んでくる。
窓を閉めるためには一度立たなければならない。
一度立ってしまうと、この奇跡のベストポジションを放棄することになる。
もう二度とこのポジションに遭遇することは無いかもしれない。
奇跡のポジションを取るか、暖かさを取るのか、人生最大の選択を迫られた。
人生とは理不尽だ 昔の偉い人が言った言葉を思い出した。その言葉が身にしみた。
考え抜いた末、結論を出した。その結論とは
ベストポジションのまま窓を閉め、暖かさも手に入れる というものだ。
そうするためには、座ったまま窓を閉めなければならない。
辺りを見回して何か使えるものが無いか探した。
すると、孫の手 が目に留まった。背中をかくあれである。
竹で出来た孫の手は結構強い。先端は少し曲がっているので窓にも引っかかるだろう。
それを手に取り座ったまま窓を閉めることにした。
孫の手を両手でつかみ、窓に引っ掛ける。おし、いい感じだ。
あとはそれを右に寄せていくだけだ。
しかし、思ったより窓が大きく重い。少しの力ではびくともしない。強情なやつだ。
孫の手を握りなおし、再度力を込める。もう少しで動きそうな気配。
孫の手は曲がってきたが、竹製だ。そう簡単に折れることは無いだろう。
とどめを刺すべく、思い切り力を込めた。
パキーン。
折れた。
竹で出来ていて、折れるはずが無いと思っていた孫の手が折れた。
その勢いのまま体が大きく動き、ベストポジションからも外れてしまった。
私はすべてを失ってしまった。
なんてことだ。
結局、立って窓を閉めまた座椅子に座りなおした。
あの奇跡のベストポジションには程遠いすわり心地だったのは言うまでも無い。
次回、このようなことが起きたときのために、もっと強い孫の手 を手に入れようと心に決めた。
中のスポンジも薄くなり、長時間座っていると骨組みの 鉄パイプ が背中にあたり痛くなるのだ。
なら買いなえなさいよ という声もあると思うが、たまーに 奇跡のポジション に出くわすのだ。
その 奇跡のポジション で座ることが出来ると、何時間でも座っていられる。
すごく心地いいのである。その心地よさをまた味わいたく、使い続けている。
先日も 奇跡のポジション で座ることが出来た。
しかも、近年まれにみるポジションだ。 ベストオブ奇跡のポジション と言ってもいいだろう。
ベストオブ奇跡のポジション年間最優秀賞 を受賞してもおかしくないくらいすばらしかった。
しかし、ある不都合が起きた。
窓 が開いているのである。
換気のために開けておいた窓を閉め忘れて座椅子に座ったのだ。
開いた窓からは容赦なく寒風が吹き込んでくる。
窓を閉めるためには一度立たなければならない。
一度立ってしまうと、この奇跡のベストポジションを放棄することになる。
もう二度とこのポジションに遭遇することは無いかもしれない。
奇跡のポジションを取るか、暖かさを取るのか、人生最大の選択を迫られた。
人生とは理不尽だ 昔の偉い人が言った言葉を思い出した。その言葉が身にしみた。
考え抜いた末、結論を出した。その結論とは
ベストポジションのまま窓を閉め、暖かさも手に入れる というものだ。
そうするためには、座ったまま窓を閉めなければならない。
辺りを見回して何か使えるものが無いか探した。
すると、孫の手 が目に留まった。背中をかくあれである。
竹で出来た孫の手は結構強い。先端は少し曲がっているので窓にも引っかかるだろう。
それを手に取り座ったまま窓を閉めることにした。
孫の手を両手でつかみ、窓に引っ掛ける。おし、いい感じだ。
あとはそれを右に寄せていくだけだ。
しかし、思ったより窓が大きく重い。少しの力ではびくともしない。強情なやつだ。
孫の手を握りなおし、再度力を込める。もう少しで動きそうな気配。
孫の手は曲がってきたが、竹製だ。そう簡単に折れることは無いだろう。
とどめを刺すべく、思い切り力を込めた。
パキーン。
折れた。
竹で出来ていて、折れるはずが無いと思っていた孫の手が折れた。
その勢いのまま体が大きく動き、ベストポジションからも外れてしまった。
私はすべてを失ってしまった。
なんてことだ。
結局、立って窓を閉めまた座椅子に座りなおした。
あの奇跡のベストポジションには程遠いすわり心地だったのは言うまでも無い。
次回、このようなことが起きたときのために、もっと強い孫の手 を手に入れようと心に決めた。