楽器17、ハープ(その3)
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楽器について、色々覚書きしてます。
今回は
「ハープ」を覚書きします。
楽器16、ハープ(その2)からの続きです。
アンリエット・ルニエ(Henriette Renié, 1875年9月18日 - 1956年3月1日)はフランスのハープ奏者・作曲家。敬虔で禁欲的な信仰心のうちに、清貧に甘んじて過ごしたが、女性の社会進出がまだ受け入れられなかった時代にあって、自立し成功した女性芸術家の先駆者となった。独自のハープ指導法を確立した名教師としても知られている。
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5、ハープの構造
各種多様なハープですが、構造も多岐にわたりますので、ここではペダルハープを例にとって覚書きします。
♪♪♪ペダルハープの各部名称♪♪♪
多くのハープにはわかりやすいように色のついた弦があります。 ふつうはC(ド)の弦が赤で、F(ファ)の弦が黒か青です。
胴には響孔(サウンドホール)が開けられています。
♪♪♪ペダル、構造、操作法♪♪♪
ペダルの位置
ペダルを折り畳んだところ
アクションプレート(半音上げ下げする機構の部分)
ペダルの動作は、バネとワイヤーによってこのアクションプレート部分に伝達され、ディスクと呼ばれる二つの仕掛けを動かして音程を変化させます。
ペダルハープの調弦は、ペダルを操作しない時に♭の音になるように調弦されます。
この赤い弦を例に取ると、ペダルが一番上の状態で「ド♭」の音が出る事になります。
ペダルを一段階下げると、丸印のディスクが動きド♭から「ド」に変化します。
さらにペダルを一番下まで下げると、丸印のディスクが動きドから「ド♯」に変化します。
ペダルは以下の図の位置で、ド〜シの全ての弦をオクターブごとに半音づつ変化させることができます。
ペダルハープは、ペダルを操作して色々な調の音階にするわけですが、例えば
ヘ長調
ト長調
といった具合です。
参考までに
アイリッシュハープなどのレバーハープの半音操作は、このようにレバーで行うようになっています
♪♪♪チューニング方法♪♪♪
ハープのチューニングは、チューニングハンマーという道具とチューナーを使います。
チューニングハンマー
チューナー
調弦の説明動画がありましたので上げてみます。
英語版ですが字幕付きです。
調弦方法動画
(画像にリンクあり)
ペダルハープのチューニング【高田ハープサロン】
♪♪♪弦の張り替え♪♪♪
弦の結び方がちょっと特殊なので動画を上げてみます。
弦の張り替え動画
(各画像にリンクあり)
【ハープ】細い弦の結び方&張り替え/弦の交換/『余談』ハープ弾きの指ってどんな感じ?Harp
【ハープ】太い弦の結び方&張り替え/弦の交換/Harp ガット弦
太い金属弦は、ギターの弦のように留め具がついています。
さすがにかなりデカイ!
弦は胴の裏でこのようになってます。
♪♪♪ハープに使われる弦について♪♪♪
ハープに使われる弦について文書の資料があったので、覚書きしてみます。
ガット
本来、羊腸でできたガット弦は高価ですが、グランドハープ、一部のアイリッシュハープなどでは今でも使われています。金属弦に比べてやわらかい音がするのが特徴です。
ナイロン
従来のガット弦に代わる材料としてナイロンが使われるようになってから、弦の価格は格段に安くなり、しかも長持ちするようになりました。
スチール
ワイヤー弦などとも呼ばれる金属でできた弦です。ガット、ナイロンとは違い澄んだ音色が特徴です。
スチール(ラウンド)
スチール弦にさらにスチールの細い線を巻いた弦です。主に低音に使われます。弦の硬さを変えずに太さを変えて低い音を出すという発明品です。
ナイロン(ラウンド)
ナイロンの細い糸を束ねたものにスチールの細い線を巻いた弦です。主に低音に使われます。
材質はガットを除けば現在のギターと変わらないようですね。
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6、ハープの製造過程
ペダルハープの製造工程については、企業秘密と思われるほどに資料がなく、例によって製作と補修の動画を上げて「マイスター」たちの雰囲気を感じて覚書きとします。
Salvi Harps Italy - Factory Tour (HD)
Museo dell'Arpa Victor Salvi - The Restoration
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ありがとうございました。
楽器18、ハープ(その4)に続きます。
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