話題の映画「ギルティ」を観てきた。
主人公アスガーは刑事だったがある事件がきっかけで現在は緊急通報指令室に勤務、酔っ払いやアホみたいな通報に対処している。そんな中ある女性から通報が。会話が変なことから女性は誘拐の被害者だと判断したアスガーは「声」だけを頼りに女性を救い事件を解決しようと動き出すが…
といった感じのあらすじ。始まりから終わりまで舞台となる通信指令室(日本とは違ってIT企業のオフィスみたいな部屋)しか映らず、外の通報してきた女性や対応に当たる現場の警察官の姿はまったく出てこない。本当に音だけ。メモを取りたくなるくらいに次々と情報が流れてきて、それを変わらないオフィスの風景の中頭で処理しながら進行していくストーリーをただ受け入れていくしかないという、今までにない体験をした。自分は比較的早い段階で犯人が分かってしまったがそれがどんどん裏付けされていくのが逆に恐ろしくなった。そして終盤明らかになるアスガー自身が抱える闇。これはもはや"観る小説"と言っていいだろう。
ここまでで「会話だけ?じゃあDVD出たら観よう」と思った人もいるだろう。かくいう自分も邦画のアクションも何もない、恋愛とか人間ドラマがテーマの映画をお金を払ってスクリーンで観る気になれないと思っている人間だ。しかしこの作品はぜひ映画館のスクリーンで観てほしいと思う。電話を切り終わってまた次の電話が来るまでの「間」や次々と入ってくる情報を頭の中で整理しながら観るには暗く集中力の高まる映画館のスクリーンが最適な空間なのだ。
【作品情報】
作品名: ギルティ/THE GUILTY
デンマーク
公開日: 2019年2月22日
監督: グスタフ・モーラー
配給: ファントム・フィルム
