風まかせ 2 | hitori tabi

hitori tabi

~ ひとり旅 ~




オートバイのスロットルを静かに絞ると、風景は速度を上げ過ぎていった
雪が止んだ翌日の冷たい空気に全身が包まれる
始まりから目的地などなく、ただ流浪するのが目的といえば目的とも思える
遠くに見えた山々が次第に近づいてくる
流浪し走るうちに思考も止まり、わたしはただ走っていたのだ
ただ走るという行為のシンプルさ
自分の時間を自分のためだけに、自分の思うままに使えることの幸せ

わたしはひと時風まかせ

あの日結んだ洗濯物は、ヒラヒラヒラヒラ飛んでった