いつも人の顔をとらえようと
うわ向きの視線が
思い出に残ります
話しかけるときの
ひたむきさ
…なんで失ってしまったんだろう
よくわかりません
最後は
許容量を超えて
給餌してしまったかな…と
思ったりもします
でも、
それは判断がつきかねます
それをしなければ
あと数日もった??とか
そういうレベルの違いで
大元の
「突然食べられなくなった」
という
ことの原因はわかりません
他の子達と
まったく同じように
お母さんの授乳もあって、
1ヶ月齢で
離乳食を始めて
当初は
毎日きちんとご飯を
食べていた…
それが
突然食べなくなっちゃったのが
今月の初め
GWで
動物病院の休診日も
いつもよりも多かったこと、
私の仕事との関係で
時間内に連れていくことができなかった
という日々もありました
ただ、
獣医さんは
「この子、痩せていますね
これはここ1週間食べなかったからとか
そういうレベルでは
ないと思います」
と述べていました
何かが
うまくいかなかった
本猫も
飼い主も家人も
努力しましたが
ダメだった
そういうことだと
今は理解しています
(現在の他の子達の体重を測ってみたところ、
大きめの子で830gありました
キョロリーヌちゃんの倍ですね…)
ある日の私は
あまりに
この子のことが気になって
30分おきに目が覚めて
元々2、3時間しか
睡眠が取れていませんでしたが
輪をかけて
眠れなくなり、
でも
頭が緊張状態になって
眠くならないんです
さらに
連休明けに
仕事が始まってしまうと
本来の眠れる時間も
少なくなって
食事も
おにぎり1個、
菓子パン1個、
サンドイッチひとかけ…
そして
夜中の11時まで帰宅できない
そんなふうになってしまって
それでも
キョロリーヌちゃんが
今日は
お母さんのお乳を
必死に吸っている!と
思って
とても張り切って
仕事をしていました
こんな、
今から思えば
悪戦苦闘の
闘病になりました
★
飼い主も
早晩 病んでしまっていた
ことでしょう
その直前に
旅立って行きました
まだまだ
小さい身体でしたので
今日の午後
自宅の庭に
「必ず帰ってきてね」
と
祈りつつ
家人と共に
埋葬しました*
*自宅の庭にペットの亡骸を
埋葬することは
法律上は問題がない、との
ことでした
★
その直後のことでした
自宅のドアベルが鳴りました
家人も
我が家のベルだと思ったようで
自分が(埋葬したときに使った)
スコップを洗っているから
出るように、と
言いました
私は
涙顔でちょっと恥ずかしいかな、と
思いつつ
表に出てみると
誰もいませんでした
我が家は
住宅街の中の
真っ直ぐに一本通った開発道路の
真ん中辺にあります
右左道路の奥まで
片側で7軒ほど、
向かいも合わせて
14軒の正面が道路に向いています
でも
誰もいなかったんです
どの家の前にも
もちろん
我が家の前にも
道路の端にも
誰もいない…
道路には車一つ停まっていない
もちろん
ちょっと私が躊躇した
十数秒??
いや、ほんの数秒?は
あったかもしれないけれど
私と家人は
外で話していたんです
普通
外にいる気配があれば
尋ねてきた人は
声かけをしますよね?
そのときは
ドアベルだけが
鳴った
そして家の中から聞こえるような
感触
でも、
うちのドアベルだなと
私も家人も
直感的に思った
ただ
その時も不思議だなと思ったのは
宅配などの
トラックや車の音は
まったくしなくて
ドアベルだけが鳴った、ということ。
だから
私は「ものみの塔かな?」なんて
すみません本当に
失礼だったら謝りますが
宗教関係の方って
徒歩でいらっしゃいますよね?
だから
そう思った
でも
そういう方って
14軒あったら
ほぼ全部の家の前で
ドアベルを鳴らすと思いませんか?
その通りには
近所の方も含めて
誰もいませんでした
だから
私は都合良いように解釈して
私たちの
「必ず帰ってきてね」
に応えて
「うん、ぜったいね!」
って
キョロリーヌちゃんが
約束の合図をくれたのだと
思うことにしました
★
今思うと
リバーくんだって
生後1ヶ月で
お尻の問題のせいで
ほとんど
固形物が食べられなくなって
いました
でも、
常にギリギリを
彷徨いながら
6ヶ月齢まで
人工的に排泄物を出して
少しずつ大きくなりながら
命を持たせることができた
そして手術後は
まるで奇跡のように
元気いっぱいの子になりました
比較してみて
わかるのは
リバーくんが抱えていた問題は
お尻だけだった
これに対して
キョロリーヌちゃんは
何か
内臓や身体の中に
これ以上先に進めない
原因があった
そういうことでしょうか
ハルキーちゃんは
740g
この子も食欲は
真っ盛りのようです
彼らを見守りながら
キョロリーヌちゃんの
帰還を
待ってみようかなと
思い始めている
飼い主です