エンハンスメントとは、宝石がもっている潜在的な美しさを引き出す目的で用いられる人的手段であり、宝石にそういった潜在因子が備わっていることが前提です。

同種類の石を同じ条件でエンハンスメントしても、その改良効果は同じとは限りません。あくまで、もとの天然石によるのです。

以下、代表的なエンハンスメントについて説明します。

●熱処理
熱処理を行うと、色が変化し、石によっては透明度が増します。
(例:アクアマリン//緑色から青に変化)

●照射
放射線を浴びると、宝石の色は変化します。自然界の放射線は数百万年かけて宝石の色を変えますが、人工的に行うと数時間の照射ですみます。 ただし、 時間がたつと色がもとに戻ったり、色が薄くなってしまう場合もあります。その際は、熱処理によって色をもとに戻したり、少し変化させたりすることもあります。

●油浸処理
宝石の色を向上させたり、ひびや傷を埋めるために用いられるのが油浸処理です。
エメラルドは、もとからのひび割れや傷を修復するために油処理してあるのが普通です。