くっちゅんv

うう――

帰りの雨に
うっかりやられてしまいました。

今日は雨が降るかもって
海晴お姉ちゃんも
言ってたのに、

自転車だったから
傘を置いて行ったら
しっかり降られちゃいました。

学校をはさんでウチと
反対側のお友だちの家に
遊びに行ったんだけど、

ちょっと遠いからって
面倒くさがらずに
歩けばよかったです。

そうそう!

そのお友だちの家の
ネコちゃん――

ちゃんと言うなら
おうちのおばあちゃんの
ネコちゃんで、

名前はスケさんカクさんって
言うんだけど――

二匹ともとっても
ラブリーなんだv

特にカクさんが
おっきくて丸くて
ふかふかで――

抱っこすると
とっても暖かかったよv

また遊びにおいでって
言われてるから、

今度は夕凪ちゃんも
誘ってあげよっとv

――っくちゅんv

ああ――

濡れた服が
冷たくなってきました――。

こんなときは
カクさんがいれば
抱っこしてぬくぬくに――v

お着替えですか?

――えっと
もうすぐお風呂ですし――

それに――

ど、どうでしょうか。

今日の星花は
白いワンピースで
夏のお嬢様っぽい感じ
なんですけど――。

ほら――

お出かけ前にはお兄ちゃんに
お見せ出来なかったですから――。

……

――すけすけ?

いえいえ、

抱っこしてぬくまりたいのは
カクさんですよv

それで――

くっちゅんv

うう、

ご感想をいただくのは
また今度、

服が乾いている時に
いたします――。

あ、いい事思いつきましたv

お兄ちゃん様は今、
蒸し暑かったりしますか?

でしたら――

えいっv

雨でひんやり星花が
お兄ちゃん様を冷やして差し上げますv

抱っこしてる星花もあったまって
一石二鳥ですv

これ!

星花にしては
いいアイディアだと思いませんか!?

えへへっv

いつのまにかくしゃみも
ばっちり止まっちゃいました!

やっぱり――

スケさんよりもカクさんよりも、

星花がぬくぬくするのは
お兄ちゃんが一番ですv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
梅雨より雨が多い……
さっきは悪かった、

急におどかして――。

今日はみんなに何度も
驚かされて、

正直なところ
もう全然驚いてなかったよな。

うん――

少し残念だけど――。

もう少しおどかし方を
工夫すればよかったんだけど、

私はそういうの
なかなか思いつかなくて――。

オマエは誰のが一番驚いた?

押入れから飛び出した
夕凪なんかは
結構驚いたろ?

あの騒がしくて
じっとしていられない夕凪が、

物音一つ立てずに潜んでいて
わっ!――って出てきたのは
色んな意味で驚くよなv

明かりを消した部屋で
急に吹雪に触られた時のオマエも
なかなかかわいかったぞ。

女の子みたいな声出してさv

そんなにひんやりしたのか?

まあ緊張してギリギリだったのか、

触った途端に吹雪が倒れちゃって
それどころじゃなかったけど――。

極めつけは春風――。

階段の踊り場から
フライングボディアタックなんて、

おどかすの方向が
間違ってて春風らしかったよなv

ちなみに私が一番怖かったのは
ホタの夕食抜き宣言かな――。

春風以上に間違ってるけど
アレに驚く姉妹は
わりといると思うんだよな。

それに比べて私は――

曲がり角から飛び出て
わっ!

だなんて古典的な手を――

しかも距離を見誤って
ただ出会い頭に抱きついただけに
なっちゃうなんて――。

完全に下のほうから
一番だったよな、私――。

はぁ――。

ああ――

今日のことか。

今日はな、
みんなオマエを
ドキドキさせたかったんだ。

昼間に夕凪と吹雪が
つり橋効果の話をしだしてね。

そう、

あのつり橋のドキドキを、

こ、こ、い――いや
別のドキドキと勘違いさせる、

というアレだ。

吹雪が言うには
ドキドキさせれば別に
つり橋じゃなくてもいいってことだったから――

聞いてたみんなが
オマエをおどかして、

それから――。

今日のドキドキが、

オマエの中で自分への
別のドキドキを
なっていればって――。

だからこそ私も――

……

まあそういうことだ。

驚かされたオマエにとっては
災難だったと思うけど、

タダでお化け屋敷を
楽しめたと思って
許してくれ。

じゃあ――。

-あとがき-
べびプリ日記風SS
暇をもてあました姉妹の遊び――。

それはともかく姉妹は今年はどこへお出かけするのでしょうか?
夏休み恒例の
朝のラジオ体操も昨日で終わって――

お着替えや洗面所の喧騒も
まばらな静かでのんびりした朝――。

せっかくだから
王子様を起こして
お茶を楽しもうと思って
お部屋を覗いたら――

すでにお目覚めの王子様は
星花ちゃんと静かにおしゃべり中。

きゃん!

春風出遅れちゃった!

きっとふたりとも
早起きが習慣になっていて
目が覚めてしまったのね――。

明日はもっと薄暗い内に
行かなくっちゃ!

昇る朝日を眺めながら
ふたりで夜明けのコーヒーなんて
いかがかしら?

きゅんv

にがーいコーヒーのあとは
甘い春風の唇を召し上がれv

きゃぁぁぁん!

ダメです、
王子様!

お月様もお日様も見てますv

きゅきゅきゅぅぅぅぅんvvv

ああ――

もしかしたら春風――

深刻な王子様不足みたい。

だってだってだって――!

夏休みが始まって、

お出かけ前の王子様の
ネクタイ直しも、

お昼のお弁当アーンvも――

初々しい恋人みたいに
校門で待ち合わせての
帰り道も――

ぜんぶぜんぶぜー、っんぶ!

なしなんだもの!

そりゃ――

王子様との休日も
王子様との旅行も
みんな胸がワクワクするくらい
楽しみだけど――

夏の空気が運んでくる、

なにか起こりそうな予感で
頭はふわふわしてるけど――

それでもやっぱり寂しいのv

ねえ王子様――

朝は目が覚めてしまって
春風を待ちきれないというなら、

少しだけ夜ふかししませんか――?

冷やしたミードで心も体も
ほかほかになりながら
天の川を眺めて――

夏休み中の王子様分を
補給するのv

今は離れ離れな織姫と彦星が
ヤキモチ焼いちゃうくらい――

アツい夜を過ごしたいなv

きゅんv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
春風姉様、それお酒です。