もう!

なんなのよ!

あの白いふわふわしたのは!?

カマキリのたまご――

それは吹雪お姉ちゃまから
聞いたわ!

七夕用にもらってきた竹に
はりついてたのも
見てるわ――。

問題は――

なんであれを飼うって
話になったのよ!?

だってホントだったら
あれから出てくるんでしょ?

ムシが――

うじゃうじゃ――。

ぞわぞわ――。

ああ、

想像したら肌が
キュッってしちゃった――。

フェルゼン、

マリーのために
こっそり裏山に
帰してきてくださらない――?

と言いたいトコロだけど、

本当だったら
秋に生まれて、

春にカマキリになる
たまごがまだあるってことは――

その――

ダメ――だったってこと、

らしいから
何もしなくても
いいんでしょうけど――。

青空がキラキラした目で
たまごを入れた水槽を見ているし――

なにより短冊に
「カまきリいっぱいにすろ!」

なんて育てる気まんまんの
お願いを書いているのよね――。

このまま何もかえらなければ
きっと青空、

泣いちゃうわよね――。

……

もう!

仕方ないわね!

フェルゼンに、

女王樣から命令を下すわ!

七夕がすぎたら
お庭でもどこでもイイから、

小さなカマキリを
捕まえてらっしゃいv

いかにも生まれたて、

みたいなプリティなのが
ベストね!

採ってきたら
マリーに報告、

青空をどこかへ連れて行くから
その間にたまごと
交換するの。

いいアイディアでしょv

うじゃうじゃはイヤだけど、

ムシの一匹くらいだったら
ガマンしてあげるから――

ゼッタイ!

青空を泣かせないこと!!

いいわね!?

できたらごほうびに――

マリーの好きなところ
どこでもキスする権利をあげるわvv

期待してるわね、
フェルゼンvvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
青空に見つかったのが運の尽き……
ああ――

空梅雨を経て
晴れの続く
夏がくるのかと思えば、

雨や曇りの日が続いて
過ごしにくい日になりましたね。

本の1ページ1ページが
限界まで湿気を吸ったかのように
重く感じるほど、

じっとりとした空気――。

髪も重く張り付いて
いっそ霙姉くらい
短くしてしまおうかと
考えてしまうくらいです――。

ああ――

そういえばユキも――

近頃の冒険のためか
少し短くしたがっていました。

確かにあの髪の量では、

運動の邪魔になりそうですね。

そして――

髪を切ったらユキは
ますます冒険へと
飛び出していくのでしょう――。

荒天で私と読書をしている間でも
絶えず楽しそうに、

裏山での活動を
私に報告してきますから。

ええ――

まだまだ気候や体調から
慎重な判断を下す必要があるとはいえ、

ユキが積極的に外へ出向くのは
望ましいことです――。

それだけ元気に
なったということですし、

ユキが望んだことを
ガマンせずに実行できる――。

それはとても――。

……

でも――

ユキが外に出れば出るほど、

私は一人に――

……

――あ、

いえ。

なんでもありません。

気圧の関係か、

それともどこかで雷でも
なっているのか――。

今日は思考にノイズが
出ているようです。

こんな日は――

早く寝てしまうに限りますね。

ユキの様子を見たら
部屋に戻ります。

――おやすみなさい。

キミも寝る前に、

ユキの体調を見てあげて下さいね。

では――。

-あとがき-
べびプリ日記風SS
大丈夫、お兄ちゃんがいる
お兄ちゃん!

見てみて!

ユキ、
どこか違いませんか――?

……

もっとよく見ていいですよv

ほら!

二の腕のところとか
靴下とふとももの間とかが
わかりやすいかもしれませんね♪

――はい!

うっすら色が
変わってますよねv

ユキも時々星花お姉ちゃんたちと
いっしょに裏山に行って、

やっと日焼けしたんですv

まだ疲れちゃって
てっぺんまでは行けませんけど――。

うっすら赤くなっただけで
こんがり夏色じゃないから、

ユキも今朝お着替えするまで
気がつかなかったんです――。

元気印の日焼けです!

えへへv

大丈夫です!

日焼け止めはちゃーんと
塗ってますし、

お外の様子を見て
吹雪ちゃんが大丈夫だって
言ってくれた日だけしか
裏山に行っていませんし――

それにお日さまを浴びるのは
体にいいことだもの。

運動にもなって一石二鳥ですよねv

このまま続けてれば、

夏の終わりにはきっと
まっくろユキですv

まっくろになったら――

お兄ちゃん、
ユキと皮のはがしっこ
しませんか?

夕凪お姉ちゃんと
星花お姉ちゃんが
毎年夏にやってたのv

それでユキも
やってみたくって――。

吹雪ちゃんもマリーちゃんも
絶対に日焼けしない!

って宣言してるから、

お兄ちゃんにしか頼めないの――。

いいでしょ、
お兄ちゃん――?

夏のおでかけで
まっくろになったら、

いっしょにしましょうねv

お兄ちゃんにいっぱい
むいてもらえるように――

いっぱい日焼けしなきゃv

ユキ、
ガンバリますvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
今日は日焼けは無理そうです……