いくつもの文明が
記してきた、

世界の終わり――。

明日もまた、

そのひとつが紐解かれようとしている。

人は誰しも――

自分が宇宙の前では
圧倒的に小さな存在であることを、

宇宙に比して
わずかな時間しか
存在しえないことを自覚したとき――、

人は誰しも
滅びについて
考えることを余儀なくされる――。

そして今この瞬間もまた――。

オマエは――

たとえ今この瞬間に
宇宙がしぼんでも――

悔いのないよう生きてきたか――?

私は――。

……

滅びを前にすると、

敏感な生き物は
何かを感じ取り――

普段とは違う行動をとるらしい――。

家族の中にももちろん、

そういう繊細な子はいるのだが――。

今回は少し予想外なことに――

氷柱が土曜日に出かけないかと
声をかけてきた。

しかも行先は――

ケーキバイキングだそうだ。

直近の姉妹、
立夏や蛍でもなく
なぜかこの私とともに――。

これは――
終末の予感がする――。

脳が無意識に終わりを感じ取り
未練を果たそうと体を
衝き動かしたのかのような――

違和感に満ちた行動――。

一体氷柱はなにを
感じ取ったというのだろうか――?

立夏には負けないだの、
脂肪の吸収がどうだの、と

呟いていたが――。

段階的な滅びの中で訪れる
食糧危機に対抗するための
準備なのだろうか。

それとも――

とにかくなんでもいいから、

立夏に勝つことが
氷柱の未練なのだろうか。

しかし――

大食い早食いで立夏に勝つのは
至難の業だ。

せめて私とのおやつの
つまみ食い競争を
今でも続けていたら、

勝利の芽もあったのだろうだが――。

まあいい。

氷柱で遊べるひさしぶりの機会だ。

余計な口をはさんで
ふいにすることもあるまい。

勝てないなら勝てないで
それなりの楽しみ方があるさ。

せっかくのバイキングだ――

通の楽しみ方というものを、

私がおおいに
指南してやろう――。

もちろん――

無事当日を迎えられたら――なv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
昨日(12/19)の日記「おなかとせなかが☆」からの続き。

今日明日は結構はしゃいじゃってそうな姉さん。