11月に入ってから――

外気温が大きく
低下して――

本格的に冬の到来を
感じるようになりました。

――いい季節ですね。

どれだけ脳内の
回転数をあげても、

それにともなって発生した熱は
どんどん大気へと放射され、

信号伝達の遅延や
ノイズを発生させることは
ありません――

この季節の晴れた日に見られる
澄んだ空のように
思考はクリアーなままなのです。

――ああ、

季節がずっと
冬ならいいのにv

そんなひんやりとした
気持ちのいい季節に
小学校で読書週間が始まることは
非常に合理的だと思います。

今ならどんな難解な学術書も原文で
すらすらと読めるでしょう。

しかし――

そのような本はいつも
読んでいますから――

今年の読書週間は
普段私が読まないような本を
読んでみようかと思います。

特に――

私が不可解と感じる人物が
嗜む本に興味があるのです――。

そうすれば私は
普段読まないジャンルの本を読み
見識を広げることが出来ますし、

なにより対象の分析も進みますから。

まずは――

私にとってもっとも
不可解な人物――、

そう――キミです。

――なにか
おすすめの本はありますか?

出来れば――

いっしょに読みたいのですが。

今日はクッションも持参しているので、

チビたちのように
キミの膝の上に乗ることができますv

ではさっそく――

これは――
意外と落ち着きますね。

では読書会を始めましょうか――

……

あ、兄さん、はやい――

そこはまだ――

あ、いえ――すみません、
キミのいいように、

して、下さい――

……

………

ああ、

もうこんな時間――

そろそろ眠りにつかなくては――。

名残惜しいですが、
読書会はお開きにしましょうか――

その本は――

読み終わったら貸して下さい。

感想もできれば聞かせて
いただけると助かります。

はい、本は一人で読むことにします。

キミのあの場所はとても――

心地よいのですが――。

キミに体を預けてしまいたい
欲求に抗うのに頭のリソースの
大部分が割かれ、

本の内容が一文字も
頭に入ってこないので――

今回のようなスタイルでの
読書会は――

また別の機会にお願いしますv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
今週は更新少なめですorz