今日も祭りは続く。

もともとこの時期に
祭礼を執り行った社は
既に無いが――

祭りという言霊によって
わらわたちの住まう町は守られ、

その喧騒により
弱き魔物は鳴りを潜める。

ゆえにわらわたちが
気張らなくとも――

モノノケどもが
悪さをすることもなし。

キュウビもこの通り、

すっかり寝入っておる。

そんなわけで――

今日はわらわも、

のんびりぶらぶらと――

普通の幼児のように
すごそうと思うのじゃv

ほれ、兄じゃ――
いつの間にか
家に上がり込んでおる、

ありの行列のお使いっぷりを
ともに眺めようではないかv

どこまで続く行列なのか、
追って見ようぞ!

たまには周りに気をやらず
一心に何かを見るのも
楽しいものじゃ。

そばに兄じゃがおれば
なおさら――v

どれ!

祭り太鼓がすっかり
気に入って――

今にも歌い出さんばかりに
声をあげ続けるあさひにならって――

幼稚園の手習いで
覚えたお歌でも披露しようかの。

あまりにいそいで
ごっつんこー♪

ありさんと
ありさんがこっつんこ♪
なのじゃ!

ふふふ。

歌いながら歩いていると――

幼稚園のお散歩みたいで
興奮するのじゃv

……やや!

ありのお使いの先は、
霙姉じゃの部屋じゃったか!

これは――

――うむ。

きっと昨日の着物をまとった
霙姉じゃの見事な艶姿――

いづこかより聞き知って
一目拝みに来たに相違ない!

お勝手に行けば
食べ物はいくらでもあるだろうに、

わざわざこちらへ足を運ぶとは
なかなか風流なヤツらよのv

しかし霙姉じゃのこと、
三国に知れ渡っているとしたら――

いずれ良からぬものも
姉じゃを嫁にと、

訪れるかもしれぬ!

そうなったら兄じゃ――

ともにたたかい
姉じゃをまもるのじゃ!

さすれば今日このときを
遊びつくして――

ともに英気をやしなうのじゃv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
6/7からの(一応)続き。
また別に夏祭りをする神社があります。