私の安らぎを奪う
カレンダーの5つの黒字を
にらみ続けるサイクルが――

再び巡ってきた。

滅びてこの宇宙の塵となるまでの
淡々と、続く日常の1サイクル。

その日常で起こる全ては――
本当に些細なもの。

偶々このサイクルに
紛れ込んだ異物たる
中間考査でさえ――私の魂に
いささかも変化も与えない。

が――

珍しく早く起きてしまった朝、

妹たちがみな――ソワソワと
浮き足立ちながら、

天空の進行がもたらす
天使の輪を臨むために――

いつもより早くに家を出る準備を
進めていると――

こちらもいささか
落ち着かない気持ちになってくる――

まるで台風が来たときの
なにか行動を起こさずには
いられないような
気持ちに似ている――

もちろん台風とは違い、

かの天文現象は
特に災厄をもたらし、

宇宙の滅びのその時を
招くものではなく――

ただ――日々の退屈を追いやるための――
特異点――

そして――

行動を起こすことの
出来ないもどかしさから――

その興奮は焦燥へと変わる。

……

オマエは感じないか?

胸をかきむしる焦燥を――

そして思い至らないか――その理由に。

片や楽しい観察会――
週半ばには遠足を控えた小学生。

片や退屈へと向かう道行き――
週半ばには中間考査の私たち。

つまり――
心はこう感じるわけだ――

なんという――理不尽、と。

もちろんこんなのは
単なる八つ当たりだ――

今日と遠足の日のために――

この休みに大量に作った
てるてる坊主にこめた願いに嘘はない――

ただ妹たちが笑顔になるように――

願うはただそれだけ――。

しかし一度感じてしまった焦燥は
暗黒物質のように頭の隅々まで
行き渡る――

ああ――

こんな理不尽な思いに
捕らわれた状態ではテスト勉強など
手につくはずがない――

だから――

さあ――

この手を取れ。

幸い私は裏山の一角に、
東の空を臨める広場があることを知っている。

共に妹たちと同じ光景を
目に焼き付けよう――。

そこで全てを見届ければ、

きっと焦燥は止み――
心は満ち足りることだろう――

もちろんオマエの分の
専用メガネも確保しているぞv

朝食を済ませたら
他の誰にも見つからないように
速やかに裏山へ向かうからな――

フフフ――

心配するな。

1限目に教室に
生じるであろう1つずつの空席など、

この宇宙の営みの前では――

かすかな塵芥のように
本当に些細なことだv

-あとがき-べびプリ日記風SS
次はあーちゃんがみは姉くらいに成長するほど先のお話……