休みの間あさひや青空が
そばにいる時間が
長かったせいか――

クラスの友人に
私の体からミルクの
香りがすると言われました。

二人の香りが
移ってしまったのでしょうか?

その甘いらしい香りに
刺激されたのか、

キミにじゃれつく
観月やさくらのように――

休み時間の度に
その友人に甘えられる始末で、

もしもう少し気温が高ければ
めまいを起こしていたほど
抱きつかれました。

帰りの時間にその様を
目撃していたのか、

下校中真似するように
抱きついてきた夕凪姉にも
困ったものでしたが――

一定の年齢まで成長した児童が
弟妹の誕生を契機に、

周囲の人間の気を引くために幼児化して
甘える現象を見聞きしますが、

我が家の幼児の香りに
反応してそうなったとしたら、

ある程度は納得出来る行動ですね。

嗅覚とはもともと
原始の生物がその生活圏である
海に溶け込んだ、

様々な化学物質を
判別するための感覚であり、

生物の進化のごく初期に
備わった機能であるため――

香りは本能に強く
働きかけると言われています。

青空とあさひの幼児特有の香りが、

彼女の子どもとしての本能を
強く刺激してしまったのでしょう。

フフ――

ところで私の体からは
そんなにミルクの香りが
するのでしょうか?

嗅覚とは一定の間
同じ香りを嗅いでいると、

その香りを感じなくなるものですから
自分の香りには無頓着に
なってしまうのです――。

あっ――

そんなに顔を近づけないと
わからないのでしたら
別に――

家族として嗅ぎなれている
キミの香りが感じられるほど
顔を寄せるというのは、

いささか近すぎではないですか――?

!!

きゃっ。

キミに触れられると、
体が熱くっ――!

どうしてしまったのです?

今日の彼女のように――

キミも私の香りで
幼児化してしまったのでしょうか?

だとしたら――
私がめまいを起こさない限り、

キミの幼児化がとけるまで
面倒を見ることにしましょうv

キミの本能が私の香りを
求めるのだとしたら、

それを拒む理由もありません。

私の本能も
キミを求めていますから――

フフフ――v

-あとがき-
べびプリ日記風SS
おひさまの匂いのする布団で眠りたい