小さい頃にどこからか
見つけてきて――
ずっと使ってる鍵付き小物入れ。
鍵は見つけた時から壊れてて、
古めかしい見た目には不釣り合いな
真新しい無骨な錠が付いているけど――
それでも私の大切な宝箱。
最初はビー玉や旅行先で見つけた
貝殻みたいなものばかり
入れていたけど――
そのどうしようもない中身たちが
姉様たちに初めて抱いた
私だけの秘密だったから――
オトナになったみたいで
すごくドキドキした。
ずっと私の秘密を守ってくれて
長い間大切にしてきたのに、
突然どこかにいってしまったと思ったら――
ひょっこりと立夏の部屋から
出てきたわ――。
掃除の時に見つかったんですって。
まったく――
人の大切なものだっていうのに!
失くなってから
どれだけ時間が経ったと思ってるのかしら。
私が鍵のパスワードを忘れるくらい
長期間だから――
相当掃除してなかったってことよね。
それってどんな魔境よ!
はあ――
来年はあの子とまた同じ部屋か。
想像するだに恐ろしいわ。
まあいざとなったら
霙姉様の時みたいに下僕を
動員すればいいか――♪
うん、いい考え。
じゃあそのことは置いといて――
ねえ下僕――?
私が好きなもの、
というかそれにまつわる
4桁の数字って思い当たる?
そ、宝箱の解錠番号よ。
ヒントが無いかと思って読み返した、
古いメモ帳に書いてあったの――
私の好きなものの数字に設定ってね。
そういうことなら
やっぱりユキのことじゃない?
それで身長体重
その他のフィジカルデータや
誕生日や好きなものの語呂合わせ、
通信簿の数字やら何やらを
色々入れてみたんだけど――
これが全滅――。
一体何を考えてたのかしら、
昔の私。
そういうわけだから、
何か心当たりない?
私が知らないユキ情報なんて
もうないだろうから――
ユキ以外の私の好みね。
とはいえ
優秀な執事ならご主人様の好みは
バッチリ把握してるところだけど――
鈍感な下僕アタマのあなたには
ムリな話だろうとは思うけど――
は――?
下僕の誕生日?
クス――
クスクスクス――v
あなた、いつからそんな冗談
言えるようになったの――?
あ~バカv
バカバカ、バ~カ!
私の好きなものに
立候補したつもり――?
身の程知らずなんだから!
フフフフフ――v
でも久しぶりにツボに入ったし――
大当たりしたジョークのご褒美がわりに
試してあげてもいいわ、
あなたの誕生日――v
外れたらもう一回
盛大に笑えるでしょうしねv
フフ、
カチv
カチv
カチv
カチ――
あ。
-あとがき-
べびプリ日記風SS
迷わず地雷原に飛び込み
例外なく当たりを引く想定内の女……
見つけてきて――
ずっと使ってる鍵付き小物入れ。
鍵は見つけた時から壊れてて、
古めかしい見た目には不釣り合いな
真新しい無骨な錠が付いているけど――
それでも私の大切な宝箱。
最初はビー玉や旅行先で見つけた
貝殻みたいなものばかり
入れていたけど――
そのどうしようもない中身たちが
姉様たちに初めて抱いた
私だけの秘密だったから――
オトナになったみたいで
すごくドキドキした。
ずっと私の秘密を守ってくれて
長い間大切にしてきたのに、
突然どこかにいってしまったと思ったら――
ひょっこりと立夏の部屋から
出てきたわ――。
掃除の時に見つかったんですって。
まったく――
人の大切なものだっていうのに!
失くなってから
どれだけ時間が経ったと思ってるのかしら。
私が鍵のパスワードを忘れるくらい
長期間だから――
相当掃除してなかったってことよね。
それってどんな魔境よ!
はあ――
来年はあの子とまた同じ部屋か。
想像するだに恐ろしいわ。
まあいざとなったら
霙姉様の時みたいに下僕を
動員すればいいか――♪
うん、いい考え。
じゃあそのことは置いといて――
ねえ下僕――?
私が好きなもの、
というかそれにまつわる
4桁の数字って思い当たる?
そ、宝箱の解錠番号よ。
ヒントが無いかと思って読み返した、
古いメモ帳に書いてあったの――
私の好きなものの数字に設定ってね。
そういうことなら
やっぱりユキのことじゃない?
それで身長体重
その他のフィジカルデータや
誕生日や好きなものの語呂合わせ、
通信簿の数字やら何やらを
色々入れてみたんだけど――
これが全滅――。
一体何を考えてたのかしら、
昔の私。
そういうわけだから、
何か心当たりない?
私が知らないユキ情報なんて
もうないだろうから――
ユキ以外の私の好みね。
とはいえ
優秀な執事ならご主人様の好みは
バッチリ把握してるところだけど――
鈍感な下僕アタマのあなたには
ムリな話だろうとは思うけど――
は――?
下僕の誕生日?
クス――
クスクスクス――v
あなた、いつからそんな冗談
言えるようになったの――?
あ~バカv
バカバカ、バ~カ!
私の好きなものに
立候補したつもり――?
身の程知らずなんだから!
フフフフフ――v
でも久しぶりにツボに入ったし――
大当たりしたジョークのご褒美がわりに
試してあげてもいいわ、
あなたの誕生日――v
外れたらもう一回
盛大に笑えるでしょうしねv
フフ、
カチv
カチv
カチv
カチ――
あ。
-あとがき-
べびプリ日記風SS
迷わず地雷原に飛び込み
例外なく当たりを引く想定内の女……