トントン――

お兄ちゃん――
遅くにすみません。

実は探しものがありまして――
お兄ちゃんはご存知ありませんか?

お部屋でお話を?

あ、そうですね、
廊下では静かにしないと
いけない時間でした。

おじゃまします♪

えへへ――、
お兄ちゃんのお部屋に入るの
久しぶりですv

いつの間にかすっかり
お兄ちゃんらしい部屋になってますね。

それにお兄ちゃんの匂いがいっぱいで――

小雨なんだか――ホッとしますv

――あ、すみません。
お兄ちゃん。

小雨、
探しものをしにきたんでした。

実はどこにも――無いんです、

小雨のスケッチブック――。

新しいノートや文房具と
一緒に置いておいたのに――。

始業式の日にまとめて持って行こうと思って
揃えておいたんだけど――

困りました――。

色んなお部屋を探して回ろうにも、

もう下の子たちが寝っちゃてるから
あまりバタバタ出来なくて――。

でも――
とりあえず出来ることは
やってみようと思って、

こうしてお邪魔したんですけど――

お兄ちゃん、どこかで見ませんでしたか?

あ――

そう、これです――
このスケッチブックです!

良かった、見つかりましたv

ありがとう、お兄ちゃんv

ところでこれ――
どこにあったんですか?

お兄ちゃんの机の上、ですか――?

なんでしょう、
小雨――なんだか胸の奥がザワザワします。

――念のため中身を確認して、

――あ!
クレヨンのお絵かきがいっぱい!?

これ――虹子ちゃんの絵ですよね?

ああ――
もう半分くらい埋まってます――

どうしましょう、これじゃ――

ああ、こんなことなら必要なものを
まとめた時すぐにお鞄を用意して
しまっておくんでした――

そうじゃなかったら
昼間の内に準備を始めていれば、
代わりを用意できたのに――

小雨、今日はバッチリ準備して――

新学期からはす、っごく!
ガンバろうって決めてたんですけど――

まさか始まる前から
つまずいちゃうなんて――

やっぱり今年も――
小雨がどんくさいのは治らないのかな――

くすん――。

-あとがき-
べびプリ日記風SS
昨日(4/4)のSS「しろいかみのごほん」の続き。

未だにカチカチし続けてるクラスタ……