クフフ――

どうした、キュウビ?

なにやらむず痒そうに
しておるの――?

大方――

膨らみ始めた桜のつぼみに
集まっては、

早くも花見の相談をしておる
モノノケどものごとく
陽気に浮かれて野山をかけて――

自慢の金毛に虫でも住まわせて
しもうたのじゃろう――?

おお、怖や怖や――

兄じゃもキュウビに
近寄るでないぞ?

抱きつこうものなら
全身かゆかゆじゃ!

クフフフッv

すまぬすまぬ――
そう怒るでない。

原因はわかってるからのv

兄じゃ!

そのしゃぼん――

今日は特に念入りに
泡立ててたも!

うむ。

今日幼稚園での?

外遊びの時間、
たまたまマリー姉じゃと
鉢合わせて――

体をヌルヌルにされたのじゃ!

それも隅から隅まで
念入りに、じゃ――

何でも春の急なお天道様は
体に毒らしく――

日焼け止めとやらを
塗られてしもうた。

まるで梅雨時の夜暗のモノノケに
取り憑かれたのかと思うほど――

体中全身ヌルヌルじゃ!

きっとキュウビにも
その心地の悪さが伝わったのじゃろ。

さ、兄じゃ
キュウビともども――

念入りに洗ってたもv

……

それにしても――
マリー姉じゃの気遣いは
ありがたいのじゃが、

日焼け止めに限らず
横文字だらけのお手入れ道具を
わんさと使うのは解せぬの。

旅行の時など
まるで雀のお宿のつづらのごとく
次から次へとかばんから出てきおる。

わらわはおしゃれといえば
しわもしみも無い小袖に
折り目をきっちりつけた緋袴をつけ――

ヒカル姉じゃのように
凛と振る舞えばそれで十分じゃと
思うのじゃ。

夏は日に黒く焼け
冬は雪が染み込んだように白く――

四季折々にまいられる
神様のなされるままに、

わらわたちも
彩りを変えればよい。

もちろん――

マリー姉じゃの季節を問わぬ、

黄金のように変わらぬ輝きも
姉じゃらしくて大好きじゃがv

フフフv

物は試しに――

わらわも一度めいくとやらを
試してみようかの?

マリー姉じゃの気持ち、
少しはわかるやもしれん――v

手立ては問題ないv
化粧道具は目星がついておる。

春の新色りっぷを立夏姉じゃから――

スマイルパクトを蛍姉じゃから――

それぞれ借り受ける!

もちろん兄じゃにも
わらわのめいく姿、お目に掛けるぞv

兄じゃの閨――
鍵を開けて待っておれ!

いつもとは一味違った魅力で――

兄じゃもきっと
メロメロじゃvvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
ようやく日も出てぽかぽかだった気がします。
吹雪は寒さを惜しがりそうですが。