外から聞こえる
しとしととした雨音は――

雪の日のシン――
とした空気とは違うのに、

春の予感というよりも

冬がまだまだここにいたいと
泣いているようで――

小雨はお砂糖たっぷりの
熱々ココアのカップを

思わず握りしめてしまいます。

でもそう感じるのは
小雨だけなのか、

雨でお流れになった
お兄ちゃんとの缶蹴りの代わりに――

季節を一つ飛ばして
夏の太陽が来たみたいに
跳ねまわる星花ちゃん達。

立夏ちゃん達はもっと
白熱して――

もう剣呑と呼んでもいいくらい
尖った熱気がムンムンしています。

もう少し暖かくなったら
こたつをしまおうって
海晴お姉ちゃんが言ったのを

今すぐ片付けると勘違いした
立夏ちゃんと夕凪ちゃんが
こたつのお片づけ阻止のため立ち上げた
RYこたつ探偵団。

探偵団は全然関係ないと
小雨は思うんですけど――

退屈だったのか、

海晴お姉ちゃんと
霙お姉ちゃんは目で合図すると――

誤解を解かないどころか、

それぞれ片付ける派と
阻止派に分かれて――

探偵団をヒートアップさせて
すっかり楽しんでいるみたい。

お姉ちゃん達、
イジワルです♪

こたつを片付ける意義を
理路整然と解く海晴お姉ちゃん――

探偵団を援護すると見せかけて
単に混ぜっ返すだけの霙お姉ちゃん。

そんな状況でも、

まだまだ寒いカラ絶対必要!

とか――

雨ならこたつアスレチックで
遊べるヨ♪

とか色々考えて
しっかり立ち向かえる立夏ちゃんは

堂々としていて――

すごいです……

小雨、そんな四面楚歌になったら
ドキドキハラハラしちゃって

何も言えなくなると思います。

霙お姉ちゃんとこっそり
お夜食食べるときや

お部屋に行かないで
そのまま寝ちゃったときも

寒くないモン☆

なんて本音も
しっかり話しちゃってましたけど――

それに立夏ちゃんの――

お兄ちゃんに大胆に――

その――

くっついたり出来るところは
見習わないといけないなって――

ちょっぴりそんなことを
思ってしまいました。

――てへへv

ここだけの話ですけど
立夏ちゃんがこたつにこだわる
理由がもうひとつあって――

こたつのシーズンは
うたた寝しちゃう率が高くて、

必然的にお兄ちゃんに
抱っこでお部屋に連れて行って
もらえる率が高いんですって――

本当かな?

って小雨は思っちゃうんですけど
立夏ちゃんは信じてるみたいで――

お兄ちゃんに抱っこしてもらった時は
必ずお兄ちゃんと夢で
デート出来るとか、

実は狸寝入りの時もあって
連れて行ってもらっている間に
お兄ちゃんにすりすりしてるとか――

そんなお話をいっぱいしてくれるんです。

本当にそうだったら小雨も、

試してみたい気持ちに
なるんですけど――

でもそんな夢を見たら
きっと飛び起きちゃって
その後全然眠れないでしょうし――

それに――

そ、それに狸寝入りをしていて
もし――

もしも抱っこしてもらった瞬間に
お兄ちゃんが重そうにしていたら――

立ち直れないだろうなあって――

そんなことばかり
考えてしまう小雨は、

もう少し強い心を
持たないといけないなって

改めて思うのでした――

ぐすん。

-あとがき-
べびプリ日記風SS

まだまだこたつは手放せないそうで……。
春はどこへ行ったのやら。