おやつの時間の前に突然始まった、
吹雪ちゃんの科学教室――
皆とっても楽しんでましたね。
お兄ちゃんと一緒に
色んな道具を運び込みながら、
いかつい黒縁のメガネに、
白衣を着込んで――
物質の熱分解の実験をします――
だなんて言った時、
小雨はぽかんとしちゃいました。
思わず一緒にいた
お兄ちゃんを見ても、
何だかイタズラする時の
立夏ちゃんみたいな
お顔で笑ってましたね――
その時部屋にいた
チビちゃんたちも――
一緒に遊んでいた星花ちゃんたちも――
おんなじ様に固まってました。
でも、
吹雪ちゃんが実験の成果です、
って言いながら
カルメ焼きを並べ始めたら、
お部屋は皆大騒ぎ。
チビちゃんたちは
お目めをキラキラさせながら、
自分も作りたい!
ってはしゃいでましたし、
夕凪ちゃんはカルメ焼きを前に
今にもよだれを垂らしそうでした。
火を扱う実験でしたから
最後の作業をしたのは
小学生以上のお姉ちゃんでしたけど――
バレンタインが終わって
お姉ちゃんたちには
一息つける週末でも、
いつも元気いっぱいの
チビちゃんたちには
退屈だったみたいですから――
吹雪ちゃん、
イベントを考えて
くれたんでしょうね。
実際重曹の化学式や
火を着けた時の反応の解説を
準備してたみたいですし――
はしゃぎ回って
誰も解説を聞いてなかったから
少しだけほっぺを
ふくらませてた吹雪ちゃん――
でも楽しそうな皆を見て
すぐに目を細めてて、
すっかりお姉ちゃんのお顔してました――
お兄ちゃんと時々目でやり取りして
笑い合いながら――
実験の結果は
火を強くしすぎたり、
のんびり火にかけすぎて――
ほとんどこげこげ。
お兄ちゃんと吹雪ちゃんが
キレイなカルメ焼きを
用意してくれていて
本当に良かったです――。
そういえばお兄ちゃん、
皆の作ったこげこげを
ほとんど食べてましたけど――
お腹の調子はいかがですか?
痛くなったりしていませんか?
調子が悪かったら
すぐに言ってくださいね、
小雨じゃ、
なんのお役にも立てないかも
しれませんけど――
……
いえ、
小雨も楽しかったです。
でも――
今日のお兄ちゃんと吹雪ちゃん、
とっても息が合っていて――
準備もばっちりでしたし、
お互い何をすればいいか
わかってるみたいで――
何だか二人の間に
入り込めない感じがしました。
当たり前ですよね、
準備をしたのはお二人なんですから。
でも――
そんな余計なことを考えて
いたせいでしょうか――?
お兄ちゃんと吹雪ちゃんの
用意してくれていた――
おこげ一つない、
甘い甘いはずのカルメ焼きが――
少しだけ、
ほんの少しだけ――
苦く感じてしまいました――。
-あとがき-
べびプリ日記風SS
一大イベント・バレンタインを終えた我が家の週末は
一体どのようなかんじだったのでしょうか。
吹雪ちゃんの科学教室――
皆とっても楽しんでましたね。
お兄ちゃんと一緒に
色んな道具を運び込みながら、
いかつい黒縁のメガネに、
白衣を着込んで――
物質の熱分解の実験をします――
だなんて言った時、
小雨はぽかんとしちゃいました。
思わず一緒にいた
お兄ちゃんを見ても、
何だかイタズラする時の
立夏ちゃんみたいな
お顔で笑ってましたね――
その時部屋にいた
チビちゃんたちも――
一緒に遊んでいた星花ちゃんたちも――
おんなじ様に固まってました。
でも、
吹雪ちゃんが実験の成果です、
って言いながら
カルメ焼きを並べ始めたら、
お部屋は皆大騒ぎ。
チビちゃんたちは
お目めをキラキラさせながら、
自分も作りたい!
ってはしゃいでましたし、
夕凪ちゃんはカルメ焼きを前に
今にもよだれを垂らしそうでした。
火を扱う実験でしたから
最後の作業をしたのは
小学生以上のお姉ちゃんでしたけど――
バレンタインが終わって
お姉ちゃんたちには
一息つける週末でも、
いつも元気いっぱいの
チビちゃんたちには
退屈だったみたいですから――
吹雪ちゃん、
イベントを考えて
くれたんでしょうね。
実際重曹の化学式や
火を着けた時の反応の解説を
準備してたみたいですし――
はしゃぎ回って
誰も解説を聞いてなかったから
少しだけほっぺを
ふくらませてた吹雪ちゃん――
でも楽しそうな皆を見て
すぐに目を細めてて、
すっかりお姉ちゃんのお顔してました――
お兄ちゃんと時々目でやり取りして
笑い合いながら――
実験の結果は
火を強くしすぎたり、
のんびり火にかけすぎて――
ほとんどこげこげ。
お兄ちゃんと吹雪ちゃんが
キレイなカルメ焼きを
用意してくれていて
本当に良かったです――。
そういえばお兄ちゃん、
皆の作ったこげこげを
ほとんど食べてましたけど――
お腹の調子はいかがですか?
痛くなったりしていませんか?
調子が悪かったら
すぐに言ってくださいね、
小雨じゃ、
なんのお役にも立てないかも
しれませんけど――
……
いえ、
小雨も楽しかったです。
でも――
今日のお兄ちゃんと吹雪ちゃん、
とっても息が合っていて――
準備もばっちりでしたし、
お互い何をすればいいか
わかってるみたいで――
何だか二人の間に
入り込めない感じがしました。
当たり前ですよね、
準備をしたのはお二人なんですから。
でも――
そんな余計なことを考えて
いたせいでしょうか――?
お兄ちゃんと吹雪ちゃんの
用意してくれていた――
おこげ一つない、
甘い甘いはずのカルメ焼きが――
少しだけ、
ほんの少しだけ――
苦く感じてしまいました――。
-あとがき-
べびプリ日記風SS
一大イベント・バレンタインを終えた我が家の週末は
一体どのようなかんじだったのでしょうか。