ああ――
冷たい。


どうして
こんな事に


なってしまったのか――


久しぶりに
抜けるような
青空が広がったからと――


総動員で家中の布団を
干したまでは良かった。


だが――


星花とオマエたち付き添いメンバーの
見送りを終え、


ふかふかになった布団を
いざ取り込もうとした矢先に


ママが和菓子を持って
帰宅したせいで――


オマエたちが帰る
その直前まで、


布団は野ざらしのまま。


湿気が抜けた以外は
朝干す前の


せんべい布団に逆戻りだ――


今夜は――


宇宙の絶対零度の闇より守られて
惰眠を貪れると思っていたのに――。


このガッカリ感は――


まるでどら焼きだと思って食べたら、
金つばだったような、


――いや
これは違うな、
どちらもあんこだ。


あんこだと思ったら、
味噌餡――


ふむ――
何でもない。


そうだな――
弾力を期待して
我が家の中学生を
適当に抱きしめたら、


氷柱だった、とでも言おうか。


氷柱には
その後からかって遊ぶという、


他にはオマエと麗にしか成し得ない
楽しみがあるが――


今日の布団は
それすらない!


こんなことなら――


昼間ふと
もしかしてと思ったときに、


庭を覗くんだった――


さくらに絵本を
読み聞かせていたから、


終わってから確かめようと
後回しにしたのが


運の尽きだ――


ああ、
もういっそ――


うっかり寝てしまった体で、
このまま炬燵で寝ようか。


風邪を引く、というなら
むしろ大歓迎だv


行事続き12月に――


堂々と数日間布団で
寝ていられるのだからな――


海晴姉には
多少小言を言われるだろうが、


そんなことは
宇宙の塵が――


大気圏に触れて
上げた悲鳴より


小さな雑音だ。


フフフv


それともオマエが――


この愛すべき姉の
彗星の核のように繊細な体が


超新星爆発に飲み込まれ
あるいは打ち砕かれる
近隣の星々のように――


無慈悲にウィルスに蹂躙されるのが
どうしても我慢ならない、


というのなら――


先に私の部屋に入って、
布団を温めておいてくれv


うっかり――
そのまま寝てしまっても
構わないぞ?


その時は――
炬燵から受けた熱量を
我が身に蓄え、


カチカチの布団に
熱を奪わたオマエに


少しだけ譲ってやろうv


ふむ――
これはいい。


これなら――
差し引きゼロどころか、


朝の寒さも緩和される分
お互いに幸せだv


-あとがき-

べびプリ日記風SS
星花の昇級試験はどうだったんでしょうか。
実力を発揮出きてればいいのですが……