一昨日はハロウィンパーティ、
明日は祝日で
明明後日は土曜日――
こんな日の並びのせいか、
我が家にはどことなく
弛緩した空気が漂っています。
私から見れば
メリハリのある日のいい並びなのですが、
一般的にはそうではないようで――
どことなく浮ついた顔を浮かべている
姉妹が多いようです。
ヒカル姉ですら
今日は空気の粘性が上がり
重くまとわりついているかのように、
動作が緩慢に見受けられます。
夕凪姉など、
私と星花姉が両側から引きずるようにして、
ようやく校門まで辿りついた次第でした。
もっとも――
夕凪姉がマジカルシューズと称するものの
かかとに内蔵されているローラーによって、
私たちは大した労力をかけずに
学校まで連行出来たため、
大変、ということは無かったのですが――
あれは、
なかなかいいものです。
引かれている間の
バランス取りさえ覚えれば、
無駄に体力を消費せずに済みそうですし。
その証拠に
朝のダレきった表情が嘘のように、
元気に校庭を走り回る夕凪姉を
昼休みに目撃しました。
朝の登校分のカロリーを
そちらに当てたのでしょう。
移動中のカロリー消費による
体温の上昇を抑えられれば――
暑さに弱い私でも
もっと遠くに行けそうです。
そういうわけで
誰かあれで私を
移動させてはくれないでしょうか?
家や学校の図書室のめぼしい本は
あらかた読んでしまいましたし、
丁度少し足を伸ばして
大きい図書館まで行きたかったところです。
キミに頼めれば楽なのですが、
生憎その手を取ることは
別の要因で体温上昇をもたらします。
ヒカル姉などウェイト替わりに、
と頼み込めば
喜んで手を引いてくれそうですが――
しかし、あの姉に、
図書館に付き合ってもらうのは
少し悪い気がします。
またヒカル姉のロードワークに合わせて外出する場合
それなりに速度が出るでしょうから
握力の弱い私では
カーブで慣性によって
吹き飛ばされてしまうかもしれません。
そもそもバランスを保てるかどうか――
想像するにそれは――
暴れ馬の牽く、
戦車に搭乗している気分、でしょうか。
……
――どうやら
私とヒカル姉とでは
相性が悪いようです。
――他に誰か、
私の手を引いてはくれないかな――。
ユキを連れ出す氷柱姉のように、
誰か――
私をもっと遠くへ――
-あとがき-
べびプリ日記風SS
明日は祝日。
この半端な位置の休日を、
姉妹はどのように過ごすのでしょうか?