そのように
物欲しそうな眼で見つめられても――
きゅうびの尾は
渡せぬぞ、兄じゃ?
いくら青空の望みとて、
渡せぬものは渡せぬ――
トカゲではあるまいに、
そうそう外れるものではないし、
あれはきゅうびの力の証――
それが落ちれば、
我が家を守れなくなるやもしれん。
――とはいえ
青空の欲しがるしっぽ、
何とかせねばならぬの。
行く先々でじゅうの尾を引っ張っては、
逃げられ、吠えられ、
時に咬み付かれ――
咬み付かれたときは――
当の青空はケロリとしておるのに、
何故か一緒にいたさくらが
泣き始める始末――
不思議なものじゃ――
そして――
長いしっぽ!!
などと嬉しそうに掴んできたのが、
よもや蛇とは――
あの時のお祭り騒ぎ、
なかなかに楽しかったの♪
さすがはわらわたちの妹じゃ♪
何という度胸であろう!
あれできゅうびが見えるようならば、
わらわたちの危険な夜の遊びに
誘ってやるのも悪くはない♪
もう少し遅くまで起きていられるように
なったら、じゃがの♪
それと――
皆を庇いながら、
青空の取り落とした蛇を
懸命に追い払った兄じゃも、
なかなかに頼もしかったぞv
――それはさておき、
青空の願いをどうするか?
猫やましらの体と入れ替えてやるくらいなら、
やってやれぬことは無いが――
意味は無いしの?
クスクス――
冗談じゃv
今の青空にしてやれることは
そう多くはないからの――
短冊と筆を渡して
しっぽ、の書き方を教えることと――
空を覆ういけずな雲を
払う祈祷くらいじゃの――♪
さあ、兄じゃ
共に社へ参り、祈ろうぞv
一時でも我が家の笹が
夜空をのぞみ――
わらわたちの大好きな家族の願いが、
刹那でも星々の目に止まりますように、との♪
-あとがき-
非公式日記風SS
7/6の嘘日記「しっぽ!」からの続き。
今日の公式日記はこの子が来ると思ってました。