これは兄じゃ、
良いところにまいられたの♪
わらわの頭に蜘蛛が乗ってはいないか、
見てはくれぬかの?
先ほど青空の虫取りに付きおうていたら、
見事に蜘蛛の巣に突っ込んでしまっての――
青空とわらわは立端は、
思いの外違おうたようで――
庭の小さな木の間を
青空が悠々と抜けていくものじゃから、
ちと油断した。
じゃが、あのクセッ毛に
蜘蛛の巣が絡まなんで良かったの♪
それにしても――
不用意に蜘蛛の巣を払ってしまって、
面倒なことにならねば良いのじゃが――
――うーん
そう考えると、
兄じゃに髪を見てもらったのは
ちと早計じゃったかの?
巣を壊されて
恨めしくわらわを見る蜘蛛の視界に、
兄じゃを入れてしまったとしたら――
さっきの巣の主が絡新婦じゃったら、
兄じゃの身も危ないやも知れぬ――
並の魔物はきゅうびを見て、
わらわから引き下がろうが、
兄じゃの心地良きオーラを見てしまっては
多少の危険を省みず、
伴侶としたがる魍魎は
数多おろうぞ――
これ、兄じゃ――
わらわのおらぬときに
見知らぬおなごに付いて行っては
ならぬし、
しばらくはわらわから、
離れるでないぞ?
兄じゃの良きオーラ、
何者にも渡すわけにはいかんからの!
夜はわらわが行くまで
寝所の鍵をかけぬように――
わらわが共に眠れば、
貴奴らも近くには寄れんじゃろ。
如何に夏の夜が短いとはいえ――
いや、短い分だけ濃密な、
じっとり纏わり付くような闇、
わらわとともに振り払おうぞ――
ふふふv
今夜は――
離さぬぞ――vvv
-あとがき-
非公式日記風SS
とりあえず7/1の公式日記更新があって一安心。
願わくばこのまま……