最近、雨が止むのを見計らっては
青空が庭に出て
カタツムリを探していますが、

貝とは不思議なものです。

海の底でじっと殻を閉じて
身を守っているモノもいれば、

クリオネやナメクジのように、
そのアイデンティティとも言える
殻を持たないものもいます。

海や川の生き物のようでいて、
カタツムリのように陸棲のものもいて

自分の殻にこもる、
などと言っていられないほど
各地に生息しています。

もちろん殻にこもることで
厳しい環境に対応するものいるので、

殻の有無はイコール優劣では
無いのですが――

殻といえば――
ふふ――

冬の霙姉を思い出します。

コタツムリとはよく言ったもので、
一度コタツを出してしまえば

ユキよりも活動量の少ない日も
珍しくないですね♪

あれほど、
自分の殻を堅守する人も
珍しいのではないでしょうか?

キミに様々な意味で
殻を壊された
麗姉やユキのような人がいるなか、

あの姉は却って

キミを
そこに引きこもうとしているようで、

とても不思議な人です♪

――私は、
そうですね。

一人で本を読むより、
キミといるほうが

プライオリティが上がっているのは
事実のようで、

少しずつ殻が薄くなっているような、
そんな気がします。

そう例えば、
本題の青空の件を忘れてしまうくらいに――

キミとの会話を
楽しんでしまっています♪

とはいえそろそろ、
本題を思い出すとしましょう。

早速ですが、

庭に出てカタツムリから
ナメクジと殻の分離を目論む
青空を止めてください。

少しつついて、
青空が満足した時点で説明すれば
今のあの子なら理解してくれるでしょう。

私ですか?

私はお風呂の準備をします、
きっと泥々でしょうから――

キミも――
一緒に入って
洗うのを手伝って下さい。


-あとがき-
非公式日記風SS
きっと誰もが通る道……