今日は、お疲れ様でした。
波打ち際とはいえ、
海での遊びは疲れるものです――
私の場合は疲れる以上に、
体温管理に気を使うのですが――
えぇ、大丈夫です。
ユキが日傘を差してくれましたから。
お気に入りの日傘を見せびらかす風を装っていましたが、
まるで自分の体以上に大切なもののように
丁寧に影を作ってくれました。
あの子はきっと、
家族の誰よりもやさしい子なのですね。
キミと、同じくらいに――
ふふ――
それで、
キミは大丈夫ですか?
見たところほとんど休みを取らずに
皆の様子を見て回っていたようですが――
明日のことを考えれば、
今のうちに十分休息をとっておくことをおすすめします。
見てください――
遊び足りない、とごねていた虹子と、
なだめながら抱きしめていた海晴姉を。
元気に見えて、
その実とても疲れていたのでしょう。
いつも気をはって――
とても大きな”大人な”海晴姉の寝顔――
まるで夕凪姉のように、
無邪気で、幼く見えませんか?
こうして見ると、
まったく顔立ちの異なるように見える私たち姉妹の、
その面影を感じることが出来るのです――
理論的にも、また観念的も、
同一の遺伝子を共有するとは考えにくい私たちなのに――
……キミは、どうでしょうか?
やはりその寝顔は、
家族としての面影を見出すことが出来るのでしょうか?
あぁ――
この命題はとても興味深い。
メカ――の試作の上でも、
貴重な資料に……
いえ後半は忘れてください。
というわけでキミ、
ここで今すぐ寝てみてくれませんか?
ウチでは規則上、
キミの部屋に入って寝顔を観察することは出来ません。
ここでのうたた寝ならば、
私はその規則を犯すことはない。
それに海晴姉に寄り添って眠れば、
きっと虹子のように心地良く眠れることでしょう。
どうしても、とキミが言うなら、
安心出来るように私が抱きしめてあげましょうか?
私の低い体温は、
きっとこの蒸し暑さに、
心地良く感じられるでしょう――
ふふふ――
-あとがき-
べびプリ日記風SS
飽くなき知的好奇心の発露か、
はたまた……