夏の賑わいが嘘みたいに、
空っぽな海――


庭球に興じる妹たちの声も
いつしか消え――


異国から舞いくる砂が――
海の果てを隠す。


そして――


見るもの全てが霞み、
世界に私しかいないような――


そんな気がして。


ふふ――
何言ってるんだろうな。


こうしてすぐそばにお前がいて、
少し歩けば、皆変わらずにいるのに――


夏のギラギラした太陽の下の
芋の子を洗うような海とのギャップが
こんなこと考えさせるのかな――


それで何だか寂しくなって――


やめやめ!
何でこんなに急に、変なこと――


お前、今のどこから聞いてた?


いや、違うな。
お前は何も覚えていない。
そもそも何も聞いてない。


いいな?
お願いだから、ね?


うん、これでよし!


あ、そうだ。
明日の予定、
お前はどうしたい?


天気がよければ皆で波打ち際で
ばちゃばちゃ遊んでもいいかな、って思うんだ。


まだ夏ほど暑くないし、
水着持ってきてる妹も少ないだろうから
皆が泳ぐんじゃなくて水遊び程度で――


私か?
せっかくだから遠泳とかしたいかな♪


夏は人が多くて妹たちから目を離せないし、
年々クラゲで海が埋まるのが早くなってるから、
しっかり泳げないんだよな♪


水着?
持ってるよ、ほら!


はは、何赤くなってるんだよ♪
スコート忘れちゃったから、
テニスウェアの下に履いてたんだよ。


お前、やっぱりスケベだな――
これじゃ明日、皆のとこ置いとくの、
不安になってくる――


うん、なら明日は私がつきっきりで監視してやる♪
沖のほうまで引っ張り出せば、
大丈夫だろ♪


そうと決まれば
今日はしっかり食べて
さっさと寝ろよ♪


明日は一日、海の中だ♪


-あとがき-

べびプリ日記風SS
さすがにまだ早いんじゃなかろうか?