お兄ちゃん、聞いてください♪
ついに、桜が咲いたんです♪
あっ、
やだ、
小雨ったら――
はしゃいじゃって――
普通の桜は
もう散っちゃってますよね。
そうじゃなくてね、お兄ちゃん♪
小雨達の通学路に桜並木があるんですけど
そこに1本だけ、
毎年他の木より花が咲くのが
遅い木があるんです――
ソメイヨシノって接木で増えるって
昔習って
だから桜の木はみんな姉妹みたいなものだって思ってたから――
たくさんの姉妹のいる桜が
小雨達みたいだなって思ったんです。
それで1本だけ花を咲かせない
その木はなんだか――
恥ずかしがり屋の小雨みたいだなって思ってたんです。
だって咲くのは遅いし、
咲いても少しずつタイミングがずれるから
まばらで地味で――
でもお兄ちゃんが来て
小雨もっと素敵な女の子になりたいなって思ってから――
毎日そこを通るたび、
頑張ってねって――
今年はキレイに咲いてねって――
心のなかで応援してたんです。
この桜がキレイに咲いたら
小雨ももっと頑張れる気がしたから――
そうしたら今年は
相変わらずのんびりだったけど――
一斉に、とってもキレイに咲いたんです♪
お兄ちゃん、
これって小雨の応援が届いたんですよね?
えへへ♪
だから小雨、今よりもっと頑張りたいなって思うんです。
前に小雨はお兄ちゃんに
小雨が優しい恵みの雨みたいな人になれるまで待って下さいって――
お願いしました。
でも小雨、その時より少しだけ――
頑張れるようになったと思うんです!
だからお兄ちゃん、
もしお兄ちゃんが困ったことがあったら、
小雨も頼って下さいね!
小雨、海晴お姉ちゃん達みたいにはなれてないけど
思い込みかもしれないけど――
大好きなお兄ちゃんのためなら
きっと、どんなことでも頑張れますから♪
-あとがき-
べびプリ日記風SS
最初のころより、ずっと強くなった彼女。
今ならこれくらい前向きかなって思います。
初期の小雨日記「満開の花」がモチーフ。