わたしの『Wii Music』論
アメリカの大手ゲーム情報サイトGameSpot Japanのインタビュー に宮本茂氏が答えています。
話題はWiiの新作『Wii Music』について。
非常に興味深い内容なので、是非ご一読いただきたいです。
わたしは『Wii Music』というゲームは事前情報だけで実際にプレイしていません。
リズムアクションゲームが好きなんですが、全く食指が動かなかった原因がハッキリした。
(かつてリズムアクションゲームを作っていたので、このジャンルにはそれなりにこだわりがあります^^;)
やはり、『Wii Music』はゲームでは無いんですよね。
わたしは『Wii Music』はツールという仮説を(勝手に自分の中でw)立てていたのですが、
あながち間違ってなかったのかなと。
ゲームである以上は、プレイの中のアクションにリスクが必要です。
人はそのアクションの結果とリスクを天秤に掛けながら自分の中で正解を出しつつプレイする。
そういう部分にシビれるでしょうな。
だから『Wii Music』みたいにリスクがないゲームは、そもそもゲームじゃない。
無論、「ゲームじゃない=悪」では無いので、それはそれで良いんですが……。
だったら、それはちゃんと周知させる必要があるのかなと思います。
何を言いたいのかというと、現在放送されているテレビCMを見ると、
多くの人は『Wii Music』をゲームだと思ってしまうんじゃないでしょうかということ。
『Wii Music』をツールと捉えて間違いならば、タイトルの位置づけ的には『Wii Fit』と同じで良いと思うんです。
それが伝わってこない。
では、今後日本の市場で『Wii Music』が売れるのかと言うことを考えると、これは難しいと思います。
音楽を始めるときに「音楽を奏でることが楽しそうだから」という理由で始める人は少ないんじゃないでしょうか。
多くの人はテレビで演奏するミュージシャンやライブで演奏するミュージシャンを見て、
その憧れから音楽を始める人が多いと思います。
男性ならば、「音楽をやるとカッコイイからモテるために音楽をやりたい。」という理由もよく聞きます。
つまり、最終的には表現手段としての音楽になるのかもしれませんが、
日本人の多くはもっと別の目的(憧憬や邪な考え)があって、音楽はその手段なんだと思います。
そして、『Wii Music』では、その「別の目的」を達成することが出来ないのではないでしょうか。
『Wii Music』が上手くなるとギターが上達するなど、そういう効果があるならばツールとしても成功したでしょう。
(ギターが上達すれば憧憬や邪な目的が達成できる可能性があるので)
『Wii Fit』は健康な体やダイエット効果があるからウケたわけです。
Amazonのレビューを見ていると、「子供が喜んでプレイしています」という意見が目立ちます。
これは子供の場合は憧憬や邪な考えがなく、純粋に音楽を奏でるという部分を楽しめるからなんだと思います。
そんなわけで、テレビCMで流れるナレーションの通り
「誰にでも音楽を奏でる感動を」という目論見は達成できているのかも知れませんが、
日本人はそれを純粋に楽しめるほどピュアな人種ではないのかな、と。
売り手側からしても難しいタイトルだと思います。
そして、誰もが簡単にできるわけではないから、人はミュージシャンに憧れるということも付け加えておきます。
