一般的宝石としては、希少性が高いアレキサンドライトは、現在はブラジルとスリランカが主要産出国となっております。ブラジル産は入手可能なアレキサンドライトの品質としては最高峰であり、その特徴は、透明度が高く、太陽光線下ではブルーが強めのグリーン、白熱電球下では赤紫にはっきり変化するというものです。一方スリランカ産は、黄色みがかったグリーンを呈しているものが多く、また赤色への変色が弱く、品質は一般的にブラジル産よりも劣っている為、比較的安価で取引されています。最近では、ブラジル産とスリランカ産の中間色の色変わりをするものが、タンザニアやインドで採れており、スリランカ産同様、価格が安いため、注目されていますが、内包物が多く、品質面ではブラジル産よりもかなり劣るものが多いといわれています。
アレキサンドライトは、薬品や熱に対する耐久性も高く、硬度も8.5と申し分なく、さらに色の変化と希少性からも宝石の最高峰に位置付けられています。
ジェムケリーで取扱っているものは、ブラジル産のジェムクオリティで、更にAAA,AA,Aの独自基準を設けており、取扱高の90%をAAA,AAで占めています。また、検査室内にて1点、1点丁寧にGIA.GGが顕微鏡レベルで検品を行っております。アレキサンドライトは、アクセサリークオリティとジェムクオリティとでは、約35倍の価値差がある宝石で、本当に良いものの希少性が高い宝石です。アレキサンドライトのプリンセスカットは、日本で初めてジェムケリーが誕生させました。プリンセスカットは、原石の約60%をロスするカットであるため、カットの目減り分が他のカットと比較して割高になりますが、フォルムとしては、輝き、デザイン性共に、非常に素晴らしい逸品です。