お昼に出勤して、程なく、彼は現れました。
気づき、目が合います。
『先日はありがとうございました(⌒∇⌒)』
『いえいえ・・・』
『なんだか・・・婚約指輪をを探してるとか????』
『そうなんですよ。』
『先日の彼女さんですね。』
『いや、違いますよ(笑)』
『えっ??違うんですか?』
『もちろん、違います(笑)。』
いきなりのタラシー発言・・・・・なんて切り返せばいいのやら・・・・
とりあえず、スルーしよう。
『ちなみにどれくらいのご予算なんですか???』
『そうですね~~~・・・・10万から20万くらいですかね?って言うか、どれくらい(が相場)です??』
『ピンきりですね・・・・指輪って、気持ちですから・・・・』
彼は先日と違って、本当に饒舌でした。
そして、振る舞い自体は紳士的でした。
個人的には、営業マンな感じ・・・・・。
ぶっちゃけない感じの・・・・・・

ぶっちゃけまくってる営業マン出身の私からすると、なんだか警戒してしまいます。
本当に買ってくれるのかなぁ・・・・(;-ω-)。
『ダイヤってきれいですよね。』
『そうですね。』
ダイヤモンドの説明4C(カラット・カラー・クラリティー・カット)を、興味深そうに聞く彼。
結婚を意識しているようには見えません。
なんていうか・・・・・真剣さがっていうか、切羽詰った感じ?・・・・・が感じられないんですよね~・・・・・。
まだ若そうだし・・・・・
『でも、立派ですね。お若いのに、婚約指輪・・・・』
『普通ですよ(⌒-⌒)』
『おいくつでいらっしゃるんですか?』
『僕ですか?25です。』
『そうなんですね、でも、しっかりしてる風に見えます。』
『あっ、ありがとうございます。』
そつないんですよね・・・・・
控えめな感じだけど、気が弱そうにはまったく見えない。
抜け目なさそう・・・・。
『今日は、下見なので。』
『はい、よろしくご検討ください(*^▽^*)』
エンゲージリングのカタログと、満面の笑顔を残し彼は帰っていきました。
『本当に、またくるのかな・・・』
彼の真意はまったくわからず・・・・・。
あんまり、会ってしゃべって、どんな人かつかめない、って言うことはないんですが・・・・・。
私は・・・・・不思議、かつ、彼を1歩引いて見ていました。
お読み頂きありがとうございます(・∀・)